吉井和哉/VOLT

Volt
アーティスト名 吉井和哉
アルバムタイトル名 VOLT
勝手な評価(最高 100) 83
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 2009/03/18
短評 復調気配
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①ビルマニア】 8.5
【②フロリダ】 8.0
【③ウォーキングマン】 8.0
【④ノーパン】 8.1
【⑤ヘヴンリー】 7.9
【⑥魔法使いジェニー】 8.4
【⑦SNOW】 8.2
【⑧ONE DAY】 8.2
【⑨ルビー】 8.4
【⑩またチャンダラ】 8.5

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪
メロディアス度 ♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

内向的なものから外向的なものへ。
新作『VOLT』の雰囲気は「陰と陽」を型に当てはめてみると明らかに「陽」であろう。当然今までの吉井のソロキャリアの作品は「陰」となるわけだ。
それぐらい今回の作品はエネルギッシュに満ちあふれている。
そしてソロ作品ながらもバンドの音として確立されているところも注目すべき点である。

さて、肝心のアルバムの内容だがバリエーションが豊富で、この一枚で様々なジャンルの音楽が楽しめる面白い作品に仕上がっている。ジューダスプリーストを最近良く聴いているみたいだが、残念ながらHM/HRの影響はたいしてここでは伺えない。
それでもここまで多くのジャンルを吉井のロックとして昇華させているところは見事と言うしかないだろう。
ミドルテンポなブルースを基調とした③。
ピンクフロイドを連想したプログレロック的な④。
イエローモンキー時代を彷彿とさせる、いわゆる日本の歌謡ロック的な⑥⑧⑨。
そして最後を締めるのがビートルズっぽい⑩。
まさにこのアルバムはびっくり玉手箱な存在である。

新たな次のステージへ。
『VOLT』は彼独特の音楽の世界観を、今後も可能性を広げて行くことが確信できる、そんな一枚になるだろう。

-29/Mar/2009-

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チャットモンチー/告白

Kokuhaku
アーティスト名 チャットモンチー
アルバムタイトル名 告白
勝手な評価(最高 100) 84
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 2009/03/04
短評 やや良化
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①8cmのピンヒール】 8.3
【②ヒラヒラヒラク秘密ノ扉】 8.4
【③海から出た魚】 8.7
【④染まるよ】 8.5
【⑤CAT WALK】 8.4
【⑥余談】 8.4
【⑦ハイビスカスは冬に咲く】 8.4
【⑧あいまいな感情】 7.5
【⑨長い目で見て】 8.0
【⑩LOVE is SOUP】 7.9
【⑪風吹けば恋】 8.4
【⑫Last Love Letter】 8.4
【⑬やさしさ】 8.2

ヘヴイ度    ♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

高鳴る胸のドキドキ感が止まらない。
『告白』はチャットモンチーのフルレンスアルバム通算3作目となる作品だ。

余裕がでてきたのであろうか、このアルバムでは彼女たちの貫禄すら感じられる。
はっきり言って、今作のアルバムとしての完成度は前の2作『耳鳴り』『生命力』と比べようがないぐらいに高い。

特に序盤の①②③④あたりはこのアルバムのハイライトともいえる部分である。
そんな中でも③の構成力は秀逸で、攻撃的でうねるようなベースラインに代表されるように強力なアンサンブルによって奏でられたバンドの音は聴く者を圧倒する。
⑧⑨⑩あたりで若干ダレ気味に感じるが、⑪⑫で再びラストに向けて疾走感のあるナンバーで盛り上げ最後はしっとりと余韻を楽しむようなナンバーでアルバムの幕を閉じている。
ちなみに⑨ではメンバー3人がヴォーカルをとっているし、⑩は阿波踊りのビートを取り入れたりと斬新なチャレンジを試みている。
チャットモンチーの進化はこれからも続いて行くのであろう。

とにかく全ての曲においてバリエーションが多くて、飽きない一枚だ。
3ピースのガールズバンドだからといって舐めているとガツンと一発を食らわされるので要注意。
時代に媚びないチャットモンチーの音楽の世界観が具現化された傑作品の登場だ。

-08/Mar/2009-

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中森明菜/バリエーション <変奏曲>

Variation
アーティスト名 中森明菜
アルバムタイトル名 バリエーション <変奏曲>
勝手な評価(最高 100) 89
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 1982/10/27
短評 充実一途
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①イントロダクション】 (インストゥルメンタル)
【②キャンセル!】 8.7
【③脆い午後】 8.5
【④哀愁魔術】 8.6
【⑤咲きほこる花に・・・】 8.4
【⑥ヨコハマ A-KU-MA】 8.6
【⑦メルヘン・ロケーション】 8.6
【⑧少女A】 9.0
【⑨第七感】 8.1
【⑩X3ララバイ】 8.6
【⑪カタストロフィの雨傘】 8.9
【⑫エンディング】 (インストゥルメンタル)

ヘヴイ度    ♪
スピード度   ♪♪
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ポップ度    ♪♪♪♪


いい加減なコメント

衝撃のデビューアルバムに続き、このセカンドアルバムも80年代初期の中森明菜を網羅した一枚である。
しかもこのアルバムは彼女自身のオリジナルアルバムの中で最大のセールスを記録している。
まだこの頃も歌唱力に初々しさが残っている。
それも当然か、デビューアルバムから約4ヶ月後のリリースされたのがこのセカンドアルバムなのだ。
前作に比べると、若干インパクトが落ちているのは否めない。
しかし、アイドル中森明菜が確実に大人への階段を上るステップとして重要な作品であることに間違いは無いだろう。
それに完成度はかなり高い。

面白いのはここに収録されている楽曲が両極端にわかれていることだ。
いわゆる不良、つっぱり系とでも言えばいいのか攻撃的な楽曲②④⑥⑧⑩とファンタジー系のやわらかい楽曲③⑤⑦⑨にほぼ分割できる。
①のイントロダクションから力で押し切るロック系歌謡曲②、京ことばの歌詞が入ったムード漂う③、テンポの良いポップス④など順番に最後まで聴いていくと面白い法則に行き当たった。
先ほど述べた対極された各楽曲が交互に並んでいるのである。動と静、まさにアルバムタイトルのごとく変幻自在だ。
アルバムのラストを飾る⑪は壮大なバラード曲。あまりのドラマチックな構成はそのもの悲しい歌詞とマッチして圧巻とさえ思わされる。

それにしてもバリエーション豊かな声色だ。楽曲のイメージ対して完璧に使い分けている。
その魅力的な歌声はこのアルバムのいたるところで堪能できる。
シングル曲は今や明菜のつっぱり系歌謡曲の先駆けとなった⑧の一曲だけだが、その他隠れた名曲がここにはたくさんある。

現代のアイドルとは格が違う。オーラが違う。
王道といえる本物のアイドル歌謡曲ここにあり。

-13/Jul/2008-

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Perfume/GAME

Game
アーティスト名 Perfume
アルバムタイトル名 GAME
勝手な評価(最高 100) 92
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★★
発売日 2008/04/16
短評 本命登場
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①ポリリズム】 8.6
【②plastic smile】 8.7
【③GAME】 8.5
【④Baby cruising Love】 8.6
【⑤チョコレイト・ディスコ】 8.7
【⑥マカロニ】 8.3
【⑦セラミックガール】 8.4
【⑧Take me Take me】 8.1
【⑨シークレットシークレット】 8.8
【⑩Butterfly】 8.2
【⑪Twinkle Snow Powdery Snow】 8.4
【⑫Puppy love】 8.2

ヘヴイ度    ♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪
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ポップ度    ♪♪♪♪


いい加減なコメント

心地よいサウンドで、浮遊感漂う雰囲気。
一度そのサウンドを耳にするとなかなか頭の中から離れず、何度でもリピートして聴いてしまう中毒性。
とんでもないモンスターアルバムが登場してきた。
聴く者を虜にさせるその魅力とは一体何なのか。

①がNHKの環境・リサイクルのキャンペーンソングとしてお茶の間のテレビを賑わしてから、テレビ、ネットのメディアを媒介にして爆発的にその音楽性の話題を全国津々浦々に振りまいていった。
テクノポップの範疇に収まりきれないその楽曲の素晴らしさはもちろんのこと、歌い手としての感情が込められていない声質であるがゆえの埋没された中にある個性の輝きを発見してしまっとときの快感がたまらない。
①②③④⑤の重厚なメロディ、キャッチーさ、気持ちがいいリズムのテンポなどの要素が相成って一聴して気に入ってしまうことであろう。中でも⑨が秀逸だ。
前作はインディーズ時代からの代表作も含めてベストとして発売していることから、ひとつの作品としてはまとまりがなかったが、セカンドアルバムとなる今作はアルバムとしてのコンセプトが全面に打ち出されており、最初から最後まで同じテンションで聴き通すことができるのが良い。

どうせアイドルの音楽なんだろう?
いえいえ、聴かず嫌いは良くない。
閉塞感がみなぎる日本の今の音楽シーンに新しい風が駆け抜ける。それがPerfumeだ。
音楽テクノユニットなのかアイドルなのか、判断に苦しむところだが今時のアイドルには珍しい下積み時代が長かった彼女たち。
彼女たちは立ち止まることなく、常に前を向いて進化していく。
未来は明るい。

-25/May/2008-

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YUI/I LOVED YESTERDAY

Ily
アーティスト名 YUI
アルバムタイトル名 I LOVED YESTERDAY
勝手な評価(最高 100) 85
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 2008/04/09
短評 身が入った
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Laugh away】 8.3
【②My Generation】 8.3
【③Find Me】 7.9
【④No way】 8.0
【⑤Namidairo】 8.0
【⑥Daydreamer】 8.2
【⑦Love is all】 8.4
【⑧I will love you】 8.0
【⑨We will go】 7.8
【⑩OH YEAH】 8.0
【⑪My friend】 8.0
【⑫LOVE & TRUTH】 8.2
【⑬Am I wrong?】 8.1

ヘヴイ度    ♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

通算三枚目となるアルバム。
過去二作品と比べると聴きやすくなっているのが大きな特徴。
ファーストアルバムほどの新鮮さは薄くなり、セカンドアルバムのポップ感とロック感との落差も少なくなったが、今回の作品では耳に馴染みやすいメロディーラインで、いわゆる歌ものに重点を置かれていると感じさせられた。
歌手としては致命的なヴォーカル能力の欠落のせいで、どうしても楽曲のレベルに歌唱力が追いつかない曲が過去のアルバムでは多数収録されているが、『I LOVED YESTERDAY』では問題が解消されているように思える。
とにかくYUIの歌い方が鼻について、あまり好きになれないリスナーでもこのアルバムはそこそこ受け入れられるのではないだろうか。

①は春の息吹を感じさせる爽やかな楽曲でヒットしたシングル曲の『CHE.R.RY』と肩を並べるポップソング。オープニングを飾るに相応しい楽曲だ。
軽快なロックソングの②や今までの彼女らしい楽曲の⑤を散りばめずつ、アルバムも流れの中でストリングを多用したドラマチックな構成のシングル曲⑫だけは浮いているが、その他は流れの中で違和感無しに収まっていると思われる。
逆にその流れの中で良い曲もさらりと評価を受け流されて埋没しがちになる危険もある中、⑦はシングル曲に負けず劣らず個性を放っている佳曲。

YUIといえばアコースティックギターで弾き語りする曲が定番とされている。
そんな定番の曲がアルバムを出すたびに少なくなっていき、不満を持つファンもいるのが現実。
しかし、いつまでも同じようなことを続けても仕方がない。不変なベーシックな部分はそのままであっても、アーティストとしての変化は必要だと思う。

『過去があるから今の自分がいる。今を後悔しないように生きていきたい』
アルバムタイトルから伺えるとおり前向きな姿勢をこれからも彼女に期待したい。

-20/Apr/2008-

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aiko/秘密

Himitsu
アーティスト名 aiko
アルバムタイトル名 秘密
勝手な評価(最高 100) 86
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2008/04/02
短評 堅実に駆ける
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①You & Me both】 8.2
【②二人】 8.4
【③学校】 7.9
【④キョウモハレ】 8.3
【⑤横顔】 8.5
【⑥秘密】 8.7
【⑦ハルとアキ】 8.1
【⑧星電話】 8.3
【⑨恋道】 7.9
【⑩星のない世界】 8.4
【⑪シアワセ】 8.7
【⑫ウミウサギ】 8.1
【⑬約束】 8.1

ヘヴイ度    ♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

気がつけばaikoもこの作品で既に8枚目のオリジナルアルバム。メジャーデビューしてから10年が経過して、8枚ということを考えれば非常にコンスタントにアルバムを出していると考えていいだろう。
そしてこれはアーティストとしては評価されるべき素晴らしい実績である。

で、今回の『秘密』だ。
ゆったりとしたミディアムバラード、スローテンポなナンバーのオンパレードで、一聴しただけではアルバム全体像が捕まえきれず多少戸惑った。
最初の印象が前々作である『夢の中のまっすぐな道』と似ていた。
あのアルバムは落ち着きすぎていて、『夏服』『秋そばにいるよ』が好みである私にはどうも魅力が薄かったのだが。

しかし『秘密』は聴くたびに新たな魅力が発見でき、実はひとつひとつの楽曲が大人としての円熟味を増したaiko節が堪能できる。
アルバムのリーディングトラックである①は、今までのアルバムには無かった手法で曲自体の中で盛り上げて、シングル曲でアップテンポなナンバー②に繋げている。これがアルバムとしては非常に際立っていて、序盤を充実させている。
また⑤⑥と随所に素晴らしい楽曲が収録されている。⑦は『夏服』に収録されていそうな曲。それに比べ⑨から始まるアルバム終盤はスローなナンバーが偏っているのだが、そんな中に⑪が入っているのがこのアルバムのハイライト。そして最後の2曲でしっとりとさせて幕を閉じているのが良い。
そう考えると、このアルバムには纏まりがあると思っていいのだろう。

どうもaikoの楽曲はすべて同じように聞こえてしまうと言った声をあちらこちらで耳にする。
それは今回のアルバムでも言えることだし、前々からもそうだ。しかしそれがaiko節というもの。
聴けば聴くほどその魅力に惹き付けられる、偉大なマンネリだ。

-13/Apr/2008-

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木村カエラ/+1

1
アーティスト名 木村カエラ
アルバムタイトル名 +1
勝手な評価(最高 100) 81
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 2008/04/02
短評 停滞気味
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①NO IMAGE】 7.8
【②Jasper】 7.9
【③Yellow】 8.4
【④STARs】 8.1
【⑤ファミレド】 8.1
【⑥dejavu】 7.9
【⑦Samantha】 7.9
【⑧+1】 7.8
【⑨No Reason Why】 7.9
【⑩鏡よ鏡】 8.5
【⑪はやる気持ち的My World】 8.3
【⑫1115】 8.2
【⑬Humpty Dumpty】 7.8

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

前作同様ポップなアルバムである。
シングル曲②、③、⑦を含む彼女の通算4作目のオリジナルアルバムは、正直物足りなさを覚えてしまった。
結局のところどんな音楽をやりたいのか見えてこない。
『Circle』のときにも評したが、打ち込み系の①②や、ロックテイストが満載の③⑩、その他軽快なポップ曲が多く収録されているので、バラエティ豊かな作品と言ってしまえばそれまでだが、肝心の楽曲にガツンとくるものが少なく期待していたぶん落胆してしまった。

かなり印象に残った楽曲というのが⑩ぐらいだったというのが残念だ。
聴いた最初の印象がイエローモンキーっぽさを彷彿とさせられたが、この楽曲を提供しているのはyoheyOKAMOTOというアーティストらしい。
エッジの効いたグルーヴ感を全面的に押し出したこのクールな楽曲は、このアルバムの中で大きなアクセントとなっている。

全体的にアルバムの流れを見ると序盤はそこそこ盛り上げるが、中盤のノリが弱い。終盤の⑩以降にやや勢いが出てきてラストへなだれ込む構成になっている。
疾走ナンバーの⑪みたいな曲がもう少し欲しかった。
⑫はかつて日本のロックシーンで活躍したユニコーンみたいだと思ったが、よくよく考えてみたら奥田民生が提供したナンバーだった。特色が出て当たり前か。

つまるところ前作からの成長ということでは歌唱力、守備範囲が広がったという点のみ。
はっきり言ってしまえばクオリティが低いとかそういうことではなく、捨て曲レベルの⑥⑦⑧⑨が肝心の場面に割り込んできて面白みに欠けた作品になってしまった印象が拭えない。
ここが限界なのか。

-06/Apr/2008-

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ASIAN KUNG-FU GENERATION/ワールド ワールド ワールド

Www
アーティスト名 ASIAN KUNG-FU GENERATION
アルバムタイトル名 ワールド ワールド ワールド
勝手な評価(最高 100) 92
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2008/03/05
短評 準備万端
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①ワールド ワールド ワールド】 (インストゥルメンタル)
【②アフターダーク】 8.5
【③旅立つ君へ】 8.2
【④ネオテニー】 8.6
【⑤トラベログ】 8.8
【⑥No.9】 8.8
【⑦ナイトダイビング】 8.3
【⑧ライカ】 8.7
【⑨惑星】 8.7
【⑩転がる岩、君に朝が降る】 8.5
【⑪ワールド ワールド】 ---
【⑫或る街の群青】 8.4
【⑬新しい世界】 8.8

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

約2年ぶりとなるオリジナルアルバムは希望に満ちた作品だ。
前作『ファンクラブ』は完成度の高い、非常に優れたアルバムであった。が、内容が内向的な印象を受け暗さが浮きだった作品に思えた。
しかし、今作ではそれに反発するかのごとく曲調、歌詞の内容ともポップな仕上がりとなっている。
この外へ向けられるベクトルの力強さは稀に見る邦楽ロックアルバムの傑作と言い切っても、決して過言ではない。
アジカンの成長と今現在の溢れんばかりのエネルギーがこのアルバムに凝縮されている。

①のゆったりとしたイントロから②が始まり、息をも継がせぬ展開で聴き手を惹き付けていく。意識していないといつの間にか曲順が進んでいってあっという間に終わりだ。
まさに1枚のアルバムで一作品といった感じで、収録曲がどれ一つ欠けてもこの満足感が得られる雰囲気には達せられなかっただろう。
単曲だけで聴くと今イチパンチに欠ける曲であっても、この一連の流れの中では輝いている。シングル曲は、発売された当初よりもこのアルバムの流れで聴いたほうのが印象が強かった。
どうやらまず曲順ありきでこのアルバムを制作していったとメンバーはインタビューに答えていた。
確かに②③④の流れが素晴らしく、③は②④との間に入れられる相応しい曲を一から書いたらしい。
そのテンポの良さに気がつくとさらにポップな⑤⑥あたりで盛り上がりを見せ、アルバム後半になだれ込む。
その勢いは衰えることを知らず、疾走感溢れる⑧⑨、シングル曲の⑩⑫ときて、ラストを飾る⑬まで聴き終えてしまう。冗長な部分を取り除いて曲調に沿った時間でまとめているから、聴き手側にもその意図ははっきりと汲み取ることができ、それがこの勢いとテンポの良さを生み出しているのだろう。
楽曲だけでなく、歌詞にも唸らされる。


聴き終えると、胸の中が充実感で満たされる。
そしてこう思うのだ。
再出発しよう。前向きにさせられるこのアルバムを胸に。
心躍るこの季節にはぴったりだ。

くどいようだが何度も言おう。
この作品は傑作だ。そうそうお目にかかれるものではない。
本物のロックンロールだ。

-16/Mar/2008-

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YUI/Can't Buy My Love

Cantbuymylove
アーティスト名 YUI
アルバムタイトル名 Can't Buy My Love
勝手な評価(最高 100) 86
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2007/04/04
短評 これなら
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①How crazy】 8.8
【②Rolling star】 8.4
【③It's all right】 8.4
【④I remember you】 8.4
【⑤RUIDO】 7.0
【⑥CHE.R.RY】 9.2
【⑦Thank you My teens】 7.9
【⑧Umbrella】 7.9
【⑨Highway chance】 7.5
【⑩Happy Birthday to you you】 8.3
【⑪Winding road】 6.9
【⑫Good-bye days】 8.4
【⑬Why?】 8.5

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

良い意味での心の余裕が感じられるアルバムである。

①②と疾走するナンバーで畳み掛けて③④と聴かせる楽曲を並べ、中盤にドカンとインパクトのある良質な楽曲を置いておく手法は、アルバム全体を通して一つの作品らしく、非常にメリハリのある構成になっている。
とくに飛び抜けて異色の輝きを放っているのが携帯会社のタイアップ曲となっている⑥。
正直言って驚いた。
まさか、こんな良質で明るいポップな楽曲まで作れるなんて。


①は歌詞、楽曲とも非常に挑発的なものに仕上がっているが、全体の色としては前作が『陰』だとしたら今作は『陽』の感じを受ける。しかし彼女の特徴的な繊細な部分はきちんと今作にも反映されているし、若さゆえの突っ走り感も健在だ。

そして、明らかに前作と違う点がある。
それは自分相応の歌い方に合った楽曲が多数用意されていることだろう。
デビューアルバムでは楽曲自体のクオリティは高いが、ヘタクソな歌い方によって曲の雰囲気が壊れてしまうものがいくつかあったが、今作ではそれがほとんどない。
歌唱力に若干の広がりが出てきた。

それにしても特徴的な楽曲が目白押して本当に面白い。
歌詞が幼すぎて稚拙だったり、⑤⑦⑨⑪といったつまらない曲が後半に集まりすぎてしまったのが個人的にはちょっともったいない気がしたが、それでも聴きごたえは十分すぎるほどのクオリティはあるはずだ。

とうとう一つの殻を破った。
果たしてYUIの快進撃はどこまで続くのか。

-22/Apr/2007-

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木村カエラ/Scratch

Scratch
アーティスト名 木村カエラ
アルバムタイトル名 Scratch
勝手な評価(最高 100) 85
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2007/02/07
短評 絶好調
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①L.drunk】 8.1
【②Magic Music】 8.5
【③Snowdome】 8.6
【④ワニと小鳥】 7.8
【⑤dolphin】 8.4
【⑥sweetie】 8.4
【⑦きりんタン】 7.8
【⑧Scratch】 7.0
【⑨SWINGING LONDON】 8.0
【⑩never land】 8.3
【⑪TREE CLIMBERS】 8.4
【⑫JOEY BOY】 8.4
【⑬Ground Control(Album Mix)】 8.2

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

ヒットしたシングル三曲を含む通算三枚目のアルバムは好調なセールスを続けている。
その最もたる原因はメディアによって大々的にプッシュされた強力なシングル収録されていることはあきらかだが、それに負けず劣らずその他のアルバム収録曲の出来が良いのも売れている要因なのではないだろうか。

改めて過去リリースした二枚と今作を見てみると彼女の場合はアルバムを出すたびに作品の顔が違ってみえることが特徴であることがわかる。
バラエティに富んでいると言えば聞こえは良いが、ネガティヴに捉えるとアーティストとしての一貫性がないようにも映ってしまう。
ゲストのソングライター陣によるもので仕方がないといえばそうかもしれないが、もっと木村カエラとしての音楽性を全面的に押し出して欲しい。
そして今回は万人受けするアルバムを作ったんだなっていうのが正直な感想。
⑪みたいなもうちょっとロックしている楽曲を多数収録してくれたらと願っていたが、結局良質なポップ曲を集めた作品集となってしまっている。

しかし、そんな個人的願望を除けばこのアルバムはもの凄い輝きを放っている。
⑤⑫などシングル並のクオリティを備えている楽曲に引っ張られ、なんだかモヤモヤした雰囲気が漂っていたセカンドアルバムとは対照的な位置をとっている。
健全というか、前向きというかポジティヴな雰囲気に包まれていのだ。

アルバムの質という点では今回がずば抜けて優れている。
それは揺るぎない事実だ。
だからこそこの次で真価が問われてくるのは必至だろう。
次に発表してくれる四枚目のアルバムはどういった方向性を出してくれるのか。
今から楽しみになってきた。

-03/Mar/2007-

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