Last Autumn's Dream/Hunting Shadows

Hunting
アーティスト名 Last Autumn's Dream
アルバムタイトル名 Hunting Shadows
勝手な評価(最高 100) 83
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 2007/12/19
短評 好調持続
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Strange Operation】 8.0
【②Rainbow Sky】 8.4
【③My Alibi】 8.2
【④I'm Not Supposed To Love You Anymore】 8.3
【⑤Lost In Moscow】 8.2
【⑥R U Ready To Rock' n Roll】 8.2
【⑦Serenity】 8.3
【⑧War Of Your Worlds】 8.2
【⑨Save Our Love】 8.2
【⑩Ever Beat Of My Heart】 8.5
【⑪Overnight Sensation】 8.3
【⑫Match Made In Heaven】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪♪


いい加減なコメント

通算5作目となるこの作品は前作を踏襲して、さらに楽曲に磨きをかけた粒ぞろいの楽曲が収録されている。
ただし、キラーチューンとなるべき曲は存在しなく、水準以上に良い楽曲が集まりすぎて逆にアルバムの全体像を薄くしている印象さえ与えてしまっている。
アルバム全体を通して聴くとメリハリがあまり無いように思えてしまうのである。

しかしながら、それは贅沢な欲求であろう。
結成以来ファンに良質な曲を提供してくれた事実に変わりはなく、今回もさらに満腹感を与えてしまうぐらいのアルバムを用意してくれたのだ。

バンドとしては初期の哀愁が漂うような楽曲はなりを潜め、突き抜けるような爽快感が多めの楽曲が目立ってきたように、音楽指向が若干変化しているように見える。
一部のファンには戸惑いもみられるかもしれないが、これはこれでバンドとしてのまとまり感は上がってきたのではないだろうか。
オーソドックスなロックナンバーの⑥、日本に向けて書いたポップなメロディーの⑪を代表するようにタイトで攻撃的な楽曲で勝負してきたように感じるが、他の曲はキャッチーさの中にもLAD特有の哀愁感はやっぱり残っている。
メンバーであるミカエルは⑩をホワイトスネイクの様々な要素をミックスして書いたと言っているが、これはホワイトスネイクよりも、後期のレインボーを彷彿とさせられる。
とにかく、冒頭ではメリハリが無いと言い切ってしまったが、聴き込んでいくごとに楽曲の良さだけではなく、その多彩さに感心させられていくのだ。

バンドとして、ある一定の場所までたどり着いた感のあるLADだが、次に見せる新しいアルバムではどのように進化しているのであろうか。
今回は期待を裏切らない良作を届けてくれた。
次回は期待をも大きく裏切る傑作を届けてくれることを願おうではないか。

-23/Mar/2008-

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LIONSHEART/LIONSHEART

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アーティスト名 LIONSHEART
アルバムタイトル名 LIONSHEART
勝手な評価(最高 100) 87
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 1993/02/19
短評 突然変異
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Had Enough】 8.1
【②World Of Pain】 8.0
【③Ready Or Not】 8.1
【④So Cold】 8.0
【⑤Can't Believe】 8.9
【⑥Portrait】 8.7
【⑦Living In A Fantasy】 8.8
【⑧Stealer】 8.1
【⑨All I Need】 8.6
【⑩Have Mercy】 8.1
【⑪Going Down】 (カヴァー曲)
【⑫Good Enough】 8.2
【⑬In The Night】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪♪
ポップ度    ♪♪


いい加減なコメント

まさに邦題どおりの獅子の咆哮だ。
この溢れんばかりのブリティッシュロックの力強さ、眩しさを目の前にしたら誰もが皆納得するだろう。

元グリムリーパーのスティーブグリメット率いるライオンズハートのデビューアルバム。
ヴォーカリストである彼の体型からは似つかぬ、セクシーかつムーディー、そして伸びのある美声はあの人、そう、デイビットカヴァーデルを彷彿とさせる。

となると行き着く先は当然彼らの大先輩でもあるホワイトスネイクとなるわけである。
当初このアルバムを聴き始めたは頃は、所詮ホワイトスネイクの二番煎じだと正直思った。
言い換えるならホワイトスネイクの失敗作だった『スリップ オブ ザ タング』をライオンズハートなりにうまく焼き直して発表したものだと。
①②③④あたりがその頃のホワイトスネイクの雰囲気を醸し出している。
無意識のうちにどうしても比べてしまうのは仕方がないだろう。

しかしこれはとんでもない誤解だと判明した。
彼らには彼らのブリティッシュロックが存在するわけで、その集大成はとっておきの秀作⑤において遺憾なく発揮されている。
流れるような綺麗なサビ、それでいてウェット感に満ちていて、どこか泥臭い。
表現はあいまいになってしまったが、新しい形としての未来がそこにはあったように思える。

また⑥⑦といった曲は、イギリスではなく北欧的なロック要素(様式美)もふんだんに取り入れられていて、ブリティッシュロックにこだわり過ぎて袋小路に追いつめられる危機を脱している。
実に見事だ。

そして究極のこだわりとも言える楽曲が⑨ではないか。
まさに70年代のブリティッシュロックを体現しているこの楽曲は渋くて、そして味わい深いスローリーなナンバーだ。
懐の深さを垣間見せてくれるこのバンドに期待感はより一層高まるばかりであった。

この素晴らしいアルバムを引っさげて、初来日公演したときの練習不足で無様な姿を露呈してしまった悲劇は、ファン、メディアから批判の集中砲火を浴び、明らかにバンドとしての質の評価を下げた。
でもアルバムとしては超一級品であることに変わりはない。
それよりもソングライティングの核でもあったオワーズ兄弟の脱退のほうのが一番の悲劇だろう。
以後、このアルバムのクオリティーを上回る作品は出せていない。

ライオンズハートにとっての奇跡の一枚だ。

-26/Feb/2006-

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L'Arc〜en〜Ciel/Awake

awake
アーティスト名 L'Arc〜en〜Ciel
アルバムタイトル名 Awake
勝手な評価(最高 100) 88
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2005/06/22
短評 真価発揮
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①New World】 8.7
【②L0ST HEAVEN】 8.0
【③叙情詩】 9.0
【④TRUST】 7.9
【⑤Killing Me】 8.1
【⑥AS ONE】 7.8
【⑦My Dear】 7.9
【⑧EXISTENCE】 7.8
【⑨自由への招待】 8.0
【⑩Ophelia】 6.9
【⑪星空】 8.1
【⑫twinkle, twinkle】 8.5

ヘヴイ度    ♪♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪

いい加減なコメント

聴き終えた後、何とも言えぬ爽快感が体の中を走り去った。

前作の『SMILE』はラルクの復活作品と相成って発売当初は冷静にアルバム見る事が出来なかったが、今思えばあの作品は一本調子であった。
バラエティさにいくぶんか不足していたように思えて仕方が無い。
その分やはり聴き飽きるのが早かったようだ。

今回はどうだろうか。
とにかく真っ先に感じさせられたのが、曲順の妙。
スタートから始まる疾走感から途中はヘヴィだったりポップだったり起伏が激しく、連続して聴いているにも飽きさせない。
それなのにアルバム全体でしっかり纏まっている感じを得るのが不思議だ。
シングルで発売された⑤や⑨が単体で聴いたときにはあまりパッとしなかったのを覚えているが、このアルバムに収録されているものを聴くと楽曲に命が吹き込まれたかのように輝きを放っている。
そして最後の⑫で幕を閉じるわけだが、希望が溢れる明るい楽曲で終了している点にはニンマリとしてしまった。
まさに物語のハッピーエンドを迎えているかのように錯覚させられた。
そう①から⑫までの流れが絶妙なのだ。

③はラルクの真骨頂。
ポップなものやハードな楽曲もいいが、やはりラルクにはこのような透明感漂う美しい曲がよく似合う。
またYukihiro(dr)作曲の①のシングル曲にも驚いた。
曲作りにおいて、他のオリジナルメンバーの3人からはどうしても一歩後退していると思われていたこの第4のメンバーがラルクらしい楽曲を作り上げて、しかもアルバムのトップバッターを飾るのである。
最後に加入したメンバーという印象を拭いきれない人物だが、これでようやく払拭できるのではないだろうか。

ファンにとって、ラルクとはこうあるべきだというカテゴリは人それぞれだと思う。
『True』が一番好きだと主張する人もいれば『 REAL 』が良い、いや『RAY』が最高だと言う人もいて当たり前だ。
おそらく今作品は千差万別なファンをも満足させられる力を持っていると信じている。

ヒップホップやラップなどの台頭が目立ってきている最近の堕落した日本の音楽シーン。
この現状は90年代初期から中期にかけてのTKプロデュース全盛期のころのそれと似ている。
中身のないスカスカな音楽がもてはやされているなんてもううんざりだ。
すべての音楽ファンよ、この『Awake』を聴いて覚醒せよ。

-09/Jul/2005-

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RATT/DETONATOR

detonator
アーティスト名 RATT
アルバムタイトル名 DETONATOR
勝手な評価(最高 100) 88
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 1990/08/13
短評 前内容良
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①INTRO TO SHAME】 (イントロ)
【②SHAME SHAME SHAME】 8.6
【③LOVIN' YOU'S A DIRTY JOB】 7.8
【④SCRATCH THAT ITCH】 7.8
【⑤ONE STEP AWAY】 8.5
【⑥HARD TIME】 8.0
【⑦HEADS I WIN, TAILS YOU LOSE】 8.4
【⑧ALL OR NOTHING】 8.0
【⑨CAN'T WAIT ON LOVE】 8.4
【⑩GIVIN' YOURSELF AWAY】 8.6
【⑪TOP SECRET】 7.9

ヘヴィ度    ♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪♪

いい加減なコメント

ラットにとっては最後の渾身のスタジオアルバム。

ツインギターの音は薄れ、ウォーレン・デ・マルティーニ(g)のバンドといった色合いが強い。
実際ギターソロはほとんどウォーレンが弾いている。

いわゆるハズレのないアルバム。
ラット史上最初で最後に挑戦した⑩のバラードもなかなかよいが、このアルバムの核となっているラットらしい曲といえば②だ。
スティーヴン・パーシー(vo)の声質から考えるとバラードに挑戦するには無茶があると思っていたが、楽曲が良いせいかそれほど違和感がない。
ちなみに⑦にはジョン・ボン・ジョヴィがゲストとしてバッキングヴォーカルに参加している。

ラットの毒々しい部分は売れっ子プロデューサのデズモンド・チャイルドとの共作が多いことで薄れてしまったが、その分コアなファンでなくても聴きやすくなっているためにファン層の間口の拡大にはつながったのではないだろうか。

有終の美を飾るにふさわしい内容になっている。

-06/May/2005-

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