Thunder/Bang!

Bang
アーティスト名 Thunder
アルバムタイトル名 Bang!
勝手な評価(最高 100) 79
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 2008/11/19
短評 見送りか
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①On The Radio】 8.1
【②Stormwater】 8.0
【③Carol Ann】 8.0
【④Retribution】 7.6
【⑤Candy Man】 8.2
【⑥Have Mercy】 8.0
【⑦Watching Over You】 8.2
【⑧Miracle Man】 8.2
【⑨Turn Left At California】 7.7
【⑩Love Sucks】 7.9
【⑪One Bullet】 8.0
【⑫Honey】 8.4
【⑬Chain Reaction】 (ボーナストラック)
【⑭I Believe】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪
ポップ度    ♪♪


いい加減なコメント

ついに来るべきときがきてしまった。
サンダーにとって通算9枚目となる今作『バン!』をリリースしてから数ヶ月もたたないうちに、バンドは2009年の夏をもって活動を停止するとの発表をしたのだ。
そしてそれは事実上、サンダー解散に等しいものである。

というわけで、『バン!』がサンダーにとって最後のフルレンスアルバムとなってしまうことになるだろう。
ラストアルバムはいつもどおりの安定したブリティッシュスタイルのロックと言ってしまえば元も子もないのだが、それ以外に形容しがたいのだから仕方が無い。
あえて表現するならば、前作の『ロバート・ジョンソンズ・トゥームストーン』よりもクセがなくなり、さらに落ち着きが増した楽曲が増えているというところか。
はっきり言ってしまうならば、若干面白みが無くなっている。
もちろん異論はおありだろう。ラジオ局を強烈に皮肉った①などサンダーらしいユーモアセンス溢れる楽曲などもあるが、アルバム全体を漂う雰囲気はなぜか強烈に惹き付けられるものが感じられなかった。
今までが贅沢しすぎたのだ。

最後の最後で消化不良気味の感想しか残せなかったのが残念でならないが、できることならもっともっとサンダーの新たに生み出されるエネルギーを体感したかった。
しかしながら、今まで活動してきたその軌跡はまぎれもなく輝かしいものであったことは間違いない。
私の中でブリティッシュロックバンドといえばサンダーであった。多感な青春時期、頭の中にはサンダーの音楽が流れていた。
またいつの日か。
たとえバンドは無くなったとしても、サンダーの名前は永遠に語り継がれるはずである。

アルバム本編の最後を締めくくる爽快な楽曲⑫の歌詞が、なぜか今の状況にぴったり当てはまるのがなんとも言えない。

-15/Mar/2009-

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Cinder Road/Superhuman

Superhuman
アーティスト名 Cinder Road
アルバムタイトル名 Superhuman
勝手な評価(最高 100) 92
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★★
発売日 2008/11/26
短評 出来充実
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①I'm So Sorry】 8.5
【②Should've Know Better】 8.6
【③Bad Excuse】 8.6
【④Back Home To You】 8.6
【⑤Get In Get Out】 8.2
【⑥Feels So Good To Me】 8.4
【⑦Learning To Love】 8.4
【⑧One】 8.7
【⑨Drift Away】 9.1
【⑩Don't Be Scared】 9.0
【⑪Superhuman】 8.3
【⑫Sleeping With The Enemy】 (ボーナストラック)
【⑬Complete Me】 (ボーナストラック)
【⑭Stand In Our Way】 (ボーナストラック)
【⑮Everything You Are】 (ボーナストラック)
【⑯#1 Fan】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪♪


いい加減なコメント

00年代の半ば以降、HM/HRの復権をかけて大物ベテランバンドによる復活が相次ぎ、精力的にツアーを敢行したりニューアルバムをリリースするなど話題となった。とくに往年の全盛期を思わせるモトリークルーやデフレパード、ホワイトスネイクといったいわゆるアリーナロックバンドと呼ばれる彼らの活躍は記憶に新しい。
しかしいつまでも彼らに頼ってはいられないもの事実だ。今後のHM/HRの行く末を握るフレッシュなバンドの存在がカギを握るわけである。

そんなバンドがいた。
それがシンダーロードである。

プランジからシンダーロードと改名して初めてリリースした『スーパーヒューマン』を初めて聴き終えたとき、思わず笑みがこぼれた。
全編に渡って私好みのロック全開で、つまりそれは80年代から90年代初期にかけて流行ったアリーナロックバンドに当てはまるすべての音楽がこのアルバムには存在しているからだ。
とくに真っ先に影響を受けていそうなバンドのイメージが浮かんだのがデフレパードだった。③⑥⑦⑧なんてデフレパードの曲だといわれても違和感がないほどしっくりハマっている。
メロディセンスが抜群でポップでキャッチーな曲が満載。
ラウドなロックからバラードまで一昔前ならこのアルバムから全ての楽曲をシングルカットできるぐらいの贅沢さである。
ポップさが全面的に押し出された爽やかな⑨。美しいバラード曲である⑩。
びっくりするぐらい、一度聴いただけで耳に残るサビのメロディラインが秀逸だ。

特筆すべきは日本盤にはボーナストラックが5曲もあるということだ。
しかもどれも素晴らしい出来で⑮のバラードなんてボーナストラックにしておくには惜しい曲である。
それもそのはずで、次のアルバム用に書いていた曲である。したがって今後のアルバムにも期待できそうだ。

彼らが目指すのは「世界一ビッグなバンド」らしい。
あながち無謀な野望でもなさそうな気がしてきた。

-01/Mar/2009-

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JOURNEY/Revelation

Revelation
アーティスト名 JOURNEY
アルバムタイトル名 Revelation
勝手な評価(最高 100) 85
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2008/07/14
短評 復活の狼煙
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Never Walk Away】 8.6
【②Like A Sunshower】 8.2
【③Change For The Better】 8.4
【④Wildest Dream】 8.0
【⑤Faith In The Heartland】 8.3
【⑥After All These Years】 8.4
【⑦Where Did I Lose Your Love】 8.2
【⑧What I Needed】 8.2
【⑨What It Takes To Win】 8.0
【⑩Turn Down The World Tonight】 8.5
【⑪The Journey (Revelation)】 (インストゥルメンタル)
【⑫Let It Take You Back】 8.0

ヘヴイ度    ♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪♪


いい加減なコメント

ジャーニーのヴォーカリストといえば真っ先に思い浮かぶのはスティーヴ・ペリーだ。
彼が在籍していた時期こそがジャーニーにとっての全盛期であり、あの金字塔を打ち立てた『フロンティアーズ』『エスケイプ』での印象が強すぎる。そのスティーヴ・ペリーは1998年でバンドを脱退。
あれからバンドはオウジェリー、ジェフ・スコット・ソートとフロントマンを替えながら活動を続けてきた。
その頃の作品はセールス的には不振を続けてきたが、内容にしては評判は悪くないと聞く。
そしてまた新たなフロントマンを迎え、2008年に発表した『Revelation』は今までのセールス不振が嘘かのような快進撃をチャート上で賑わしている。
①を聴いた時点で正直驚いた。まるでスティーヴ・ペリーのような高音域での伸びのある歌声を聴いたからに他ならない。
サウンド的にも80年代のあの作品に近いものを感じる。
そのジャーニーの新しいヴォーカリストというのがフィリピン人のアーネル・ピネダという人物だ。
ジャーニー加入のきっかけとなったのはYouTubeだというから面白い。ニールショーンがYouTubeでジャーニーのフロントマンに相応しい人材がいないか探しまわったところ、フィリンピンで活動していた頃の彼の歌声に目をつけたのだ。
彼の生い立ちも含めて現代ならではのシンデレラストーリーである。

さて、肝心のアルバム内容だが文句無しに出来が良い。
これぞ産業ロックの代名詞、ポップでキャッチーなメロディー、バラード、金太郎飴のごとくどこからどう切ってもジャーニーそのものの音楽だ。
これは往年のジャーニーファンでも納得するのではないだろうか。

裏を返せば名盤の焼き直しと批判もできるのだが、あえて原点回帰で勝負しようとしたその姿勢を評価したい。
ちなみにこの作品は1枚目が新作集で2枚目が過去のヒット曲を今のメンバーで再収録したものとなっている。
願わくば話題性のみで終わることなく、ジャーニーとしての音楽性をアピールし続けて欲しいものだ。

-27/Jul/2008-

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Judas Priest/Nostradamus

Nostradamus
アーティスト名 Judas Priest
アルバムタイトル名 Nostradamus
勝手な評価(最高 100) 82
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 2008/06/25
短評 距離不安
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

(DISC 1)
【①Down of Creation】 
【②Prophecy】 
【③Awakening】 
【④Revelations】 
【⑤The Four Horsemen】 
【⑥War】 
【⑦Sands of Time】 
【⑧Pestilence and Plague】 
【⑨Death】 
【⑩Peace】 
【⑪Conquest】 
【⑫Lost Love】 
【⑬Persecution】 
(DISC 2)
【①Solitude】 
【②Exiled】 
【③Alone】 
【④Shadows In The Flame】 
【⑤Visions】 
【⑥Hope】 
【⑦New Beginnings】 
【⑧Calm Before the Storm】 
【⑨Nostradamus】 
【⑩Future of Mankind】 
※コンセプトアルバムのため各楽曲の評価点については割愛

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪
ポップ度    ♪♪


いい加減なコメント

バンド史上初めてのコンセプトアルバムに挑戦した意欲作。
二枚組で100分にもおよぶ壮大なロックオペラである。
だれしもが聞いたことある歴史上の有名人物、あのノストラダムスの生涯を吹き込んだ作品だ。
最初に言っておくが『ペインキラー』のような作風のみを望んでいるのであれば、このアルバムに必要以上に期待することは無駄である。
この作品は浮き沈みの多い激動のノストラダムスの人生そのもののように、楽曲もスピードチューン一辺倒ではなく、壮大なスケールで織りなす世界観が伺える。
つまり、ミドルテンポの重厚なドラマ性を全面に押し出す楽曲でほとんどを固めていることによって、聴く者にとってはただ単に退屈で終わってしまう可能性もあるということだ。
軽い気持ちで手にすると痛いしっぺ返しをくらうので注意が必要だ。

あえてスピードチューンをあげるのであればどちらのディスクでもクライマックスとなっている⑬(Disc 1)と⑨(Disc 2)だろう。
ただ収録されている楽曲を単純にピックアップするのはナンセンスだ。
これはコンセプトアルバム。作品の最初から最後まで何一つ欠けることなくすべてが揃って初めて一つの芸術品となるのである。

おそらくファンの間では賛否両論を巻き起こすだろう。
だが、ジューダスプリーストらしさは何も『ペインキラー』だけに凝縮されているわけではないのだ。
これもまたジューダスプリーストらしさと言えるのではないだろうか。

ノストラダムスは予言していたであろう。
遠い未来、自分を扱ったコンセプトアルバムがジューダスプリーストによって生み出されることを。

-06/Jul/2008-

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THUNDER/Robert Johnsin's Tombstone

Robert
アーティスト名 THUNDER
アルバムタイトル名 Robert Johnson's Tombstone
勝手な評価(最高 100) 86
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2007/02/21
短評 状態安定
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Robert Johnson's Tombstone】 8.5
【②Dirty Dream】 8.3
【③A Million Faces】 8.2
【④Don't Wanna Talk About Love】 8.4
【⑤The Devil Made Me Do It】 8.0
【⑥Last Man Standing】 8.4
【⑦My Darkest Hour】 8.0
【⑧Andy Warhol Said】 8.5
【⑨What A Beautiful Day】 7.7
【⑩It's All About You】 8.5
【⑪Stubborn Kinda Love】 8.1
【⑫Fade Into The Sun(Live)】 (ボーナストラック)
【⑬I Love You More Than Rock'n' Roll(Live)】 (ボーナストラック)
【⑭I'm In Heaven】 (ボーナストラック)
【⑮The Girl Is Alright】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

充実した内容の前作『マグニフィセント・セヴンス』から次にサンダーが世に送り出してきたのが、オリジナルアルバム通算8作目となる本作だ。

さて、この一風変わったアルバムタイトル名に使われているロバートジョンソンとは一体何者なのか、日本盤のライナーノーツでも触れているが軽く説明してみたいと思う。
彼は1930年代に活躍したミュージシャンで、悪魔に魂を売ってギターテクニックを身につけたと噂が広まった。
しかし夫のいる女性に手を出し、悪魔に毒殺されたとされる。
なお、彼をモチーフにした小説もあり、その『テラプレーン』という本の名前はそう、サンダーの前身バンド名であるテラプレインに通じるものがある。

そんな思い入れの深い名前を用いた①から始まるシンプルながらも空間を意識する力強いロックナンバーを聴いただけで、名作を予感せずにはいられない。
続く②も同じような系統でこのアルバムの重みを印象づける。

前作に大いに満足したリスナーであれば、今作を一聴しただけでは地味に感じるかもしれないが、そんなことはない。
強力なアンサンブルから生み出されるサンダーならではのグルーヴ感は相変わらず健在だし、もちろん湿り気たっぷりの英国的な雰囲気も堪能できる。ダニーの歌唱力の素晴らしさも少しも衰えているとは思えない。
この安定感から醸し出されるサンダーの音楽が当たり前に思える贅沢感と喜びを噛み締めるべきではないだろうか。

人々からよくZEP的だと評されているオーソドックスなナンバーながらも聴かせる楽曲の⑥。これは先ほど述べた①②にも言える。
ギターリフが唸りをあげながらグルーヴの心地よさを感じさせる⑧。
泣きのギターソロが絶妙にマッチし、哀愁漂うこれぞサンダーにしかできない楽曲だと思える⑩。
もうどこからどう見てもサンダーの魅力が一杯詰まったアルバムになっている。

すっかり彼らもベテランと呼ばれている領域に入ってきている。
変わることの素晴らしさ。あえて変わらないことの素晴らしさ。
このバンドに求める素晴らしさとは後者のことを指すのだろう。
今後ともこの伝統的なブリティッシュロックの担い手としてサンダーには頑張ってもらわないと困るのである。

-10/Mar/2007-

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Scorpions/Humanity Hour I

Humanity
アーティスト名 SCORPIONS
アルバムタイトル名 HUMANITY HOUR I
勝手な評価(最高 100) 88
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2007/06/20
短評 安定感抜群
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Hour I】 8.2
【②The Game Of Life】 8.1
【③We Were Born To Fly】 8.2
【④The Future Never Dies】 8.4
【⑤You're Lovin' Me To Death】 8.3
【⑥321】 8.4
【⑦Love Will Keep Us Alive】 8.5
【⑧We Will Rise Again】 8.1
【⑨Your Last Song】 8.2
【⑩Love Is War】 8.5
【⑪The Cross】 8.3
【⑫Humanity】 8.4
【⑬Cold】 (ボーナストラック)
【⑭Love Will Keep Us Alive (Radio Edit)】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

ベテランの域と呼ばれているバンドは実に老獪で百戦錬磨である。
今まで培ってきた実績であるネームヴァリューで、新譜を出せばある程度のアルバムの売り上げは期待できるし、自分たちのアピールポイントが何であるか、またファンたちが望んでいるものが何であるかもわかっている。
そのツボを抑えているからこそ、デビューから数十年たった今でもファンは固定しているし新しいファンの開拓にも繋がるのである。

さて、このスコーピオンズの場合は現状維持にとどまることでは満足しないバンドであり、過去の栄光にもしがみつくことはないらしい。
更なる傑作品を求めようと、今回のアルバム制作にはデズモンドチャイルドに白羽の矢を立てたのであった。
そう、デズモンドチャイルドといえばアリスクーパーやボンジョヴィなど数々のモンスターアルバムを生み出してきた稀代のヒットメーカーである。その彼が今回はアルバムのクレジットを見ればわかると思うが、ほとんどの楽曲で顔を覗かせている。
まさしくスコーピオンズとデズモンドチャイルドとの共同作品である。

スコーピオンズらしくない①ではいきなり驚かされたが、それ以降の楽曲はどこをきってもスコーピオンズ節が炸裂。
哀愁的なメロディーがもはや彼らの十八番になった④や⑦⑨⑩⑫、サビの部分などは観客との掛け合いでライヴが盛り上がりしそうな⑥、先ほども述べたが攻撃的でダイナミックな①。オーソドックスなロックナンバーの②や⑪。個性豊かな楽曲が並ぶが、アルバムとしのて芯はずれていないこの微妙なさじ加減が素晴らしい。捨て曲無しと言ってしまってもいいだろう。
美しいメロディーとキャッチーでダイナミックなサウンドの融合はどことなく90年代初頭に彼らが生み出した歴史的名作『クレイジー・ワールド』に似ている気もしないではない。

なにはともあれこの『ヒューマニティアワーI』、過去の名作の数々と肩を並べても見劣りすることはない傑作品であることに間違いはなさそうだ。
スコーピオンズの偉大さ、未だ健在なり!

-03/Nov/2007-

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Thunder/The Magnificent Seventh

Seventh
アーティスト名 Thunder
アルバムタイトル名 The Magnificent Seventh
勝手な評価(最高 100) 89
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2005/03/24
短評 覇気戻った
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①I Love You More Than Rock'n roll】 8.0
【②The Gods Of Love】 8.3
【③Monkey See, Monkey Do】 8.2
【④I'm Dreaming Again】 8.3
【⑤Amy's On The Run】 8.7
【⑥The Pride】 8.2
【⑦Fade Into The Sun】 8.8
【⑧Together Or Apart】 8.7
【⑨You Can't Keep A Good Man Down】 8.2
【⑩One Foot In The Grave】 8.1
【⑪One Fatal Kiss】 8.4
【⑫Love's An Easy Word To Say】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪
潤い度     ♪♪♪♪♪


いい加減なコメント

人は思い出に浸る時、その事象に対して誇張ぎみになるものである。
新鋭のブリティッシュロックの雄としてシーンを賑わせたあの栄華、溢れ出る音楽の才能にとりつかれたファンは、いつしか過去に縛られている。
そして追い越せるはずのない、過去の幻影をいつも追いかけることとなる。
それは決して追いつける事のできない運命だとわかっていても・・・。

最高傑作と謳われたサードアルバムから、落陽のように勢いを失っていくサンダーは解散という道を辿ることとなった。
そして満を持して再結成したアルバムも、もはや往年の作品と比べてしまうと色褪せてしまう、再結成したバンドにはありがちなループに陥る可能性があったと心配した。
が、この復活第二作目、通算七枚目のアルバムはそんな心配も吹っ飛ばしそうな勢いのあるアルバムなのだ。

収録曲の一曲一曲がとにかく力強い躍動感を与えてくれる。
サンダーというバンドがどれだけ90年代に輝いていたか、これを聴いて若い世代も納得してくれるはずだ。
地味ながらもしっかりと自己主張している①②③を聴いただけで、このアルバムの善し悪しがはっきりと見えた。
続く④はサンダーならではのしっとりとさせてくれるバラード。
その後もこれでもかといったほど心の奥底にズンと一撃を加えてくれる良質なブリティッシュロックが立て続けに流れてくる。
イントロのフレーズがとても印象的な⑤⑪。
ちなみに⑪はレインボーの『アイサレンダー』の作曲者としてもおなじみのラスバラードとの共作である。
⑫は日本盤のボーナストラックにしておくには本当にもったいない楽曲である。
アルバムの本編最後を飾るのに相応しいのは⑪よりも実はボーナストラックの⑫のほうのがしっくるくるのではないだろうか。
贅沢なアルバムだ。

サンダーの幻影を追い求めて、ついに我々はその姿を捉えた!
これは紛れもないあのサンダーの傑作品だ。
いつ頃の作品に似ているか?デビューアルバム?セカンドアルバム?サードアルバム?
いいや、そんなことを考えるのはナンセンスだ。
この作品はサンダーの新しい未来そのものなのだ。

-30/Jul/2006-

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SEX MACHINEGUNS/MADE IN USA

made_in_usa
アーティスト名 SEX MACHINEGUNS
アルバムタイトル名 MADE IN USA
勝手な評価(最高 100) 78
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 2006/02/08
短評 連闘可能
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①サボテン兄弟】 7.8
【②JUNK FOOD】 7.9
【③SAMURAI No.7】 7.9
【④ZERO】 7.9
【⑤Mr.JOURNEY】 8.3
【⑥SWEET SWEET】 7.9
【⑦MAMA SAN VOLLEY】 7.8
【⑧限りなき抵抗】 7.8
【⑨愛人28】 8.1
【⑩ダイヤルロック式 金庫】 8.3
【⑪REACH FOR THE SKY】 8.1
【⑫HUNGRY EYES】 8.0

ヘヴイ度    ♪♪♪♪
スピード度   ♪♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪


いい加減なコメント

タイトル名からも示す通り、今回のレコーディングはアメリカで行われた。
そのアメリカという憧れ、イメージに触発されたのか、今回のアルバムは今までとは少し違う雰囲気を醸し出している。

スラッシュメタル一辺倒というよりもこのMADE IN USAはどちらかと言うと曲のグルーヴを大切にしているように思える。
まるでLAメタルを彷彿とさせてくる楽曲があちこちから汲み取れるのだ。
もっとも顕著なものが⑥⑪であろう。
どこからどうみてもモトリークルーを意識している。
マシンガンズのメンバーがインタビューでもそう語っていたので間違いないだろう。
ヴォーカルもノリノリでAhとかOh yeahとか日本語としては普通だったら恥ずかし単語をいつも以上にしかし無理無く駆使して曲を盛り上げている。
このアルバムを象徴している楽曲だ。
⑤⑨は新旧のドッケンを思わせるし、⑩はもろにガンズアンドローゼズそっくりだ。
やはりこれもアメリカだし、そういった点でこのタイトルどおりになっているのかもしれない。

とは言ってみたものの、④⑦みたいなお得意の生活密着型の歌詞も健在だ。
聴いていて思わず吹き出してしまうような歌詞に、バリバリHM/HRを聴かせるバンドはどこを見回してもこのセックスマシンガンズ以外にはないのではないか。

注目すべきなのはやはり音質であろう。
スコっと抜ける感じのあるドラムサウンドに象徴されるように、今までのマシンガンズサウンドとは違った演奏が味わえる。
この音だからなおさらアメリカンテイストだと思ってしまうのだ。

セックスマシンガンズに詳しいファンの友人に尋ねてみた。
今回の変化を身近なファンはどう思っているか興味があったからだ。
返ってきた答えはこうだった。
『ファンの間でも好き嫌いがはっきりでるアルバムじゃないかな。私は結構好きだけど。』

やはり、予想していた答えだった。
うまくすれば新たなファンの獲得に成功するかもしれない可能性を秘めているアルバムなのかもしれない。

-21/Feb/2006-

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JUDY AND MARY/POP LIFE

pop_life
アーティスト名 JUDY AND MARY
アルバムタイトル名 POP LIFE
勝手な評価(最高 100) 84
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 1998/06/24
短評 バランス不安
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①ドュビドュバディスコ フィーチャリングウィズ サー・サイコ・セクシー】 (イントロ)
【②ミュージックファイター】 7.8
【③イロトリドリ ノ セカイ】 8.5
【④散歩道】 8.6
【⑤BATHROOM】 8.2
【⑥ランチインサバンナ】 7.0
【⑦ジーザス!ジーザス!】 8.5
【⑧ステキなうた】 8.4
【⑨ナチュラルビュウティ’98】 8.4
【⑩手紙をかくよ】 8.3
【⑪グッバイ】 8.2
【⑫LOVER SOUL】 8.8

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

今、ジュディアンドマリーが熱いことになっている。
彼らのベストアルバム『FRESH』のリマスター版が発売され、ものすごく売れ行きが好調らしいのだ。
解散してから5年経つというのに、未だにファンの間では輝きは衰えることを知らないらしい。
それどころか、もしかするとジュディマリ未見のファンも後追いで増殖していくのではないだろうか。

さてそのジュディアンドマリーの脂の乗り切った時期に発表された作品と言えば、前にもここで扱った『THE POWER SOURCE』と今回ピックアップした『POP LIFE』だろう。
今作では【50分の空想世界に誘われた物語】という言葉がピッタリとあてはまる。
まるで小説っぽい構成だ。
起承転結がはっきりしている。
①②あたりが前章、③から⑨までが盛り上がり、⑩⑪⑫できっちり締めている。
前作と比較すると、やりたいことを全てつぎ込み、②のようにめちゃくちゃに、攻撃的になっているのだが、全てを通して聴き終えてみると不思議と無理も無くすんなりジュディマリらしい音楽として落ち着いているのは見事だ。

そのなかでもあきらかにインパクトが強い楽曲がシングル曲の⑫。
たしかインタビューか何かでこの曲でレコード大賞をとるとメンバーが豪語していたことを思い出す。
スローでメローなやさしさが溢れる楽曲はアルバムを締めくくるにはもってこいの作品で、メンバーたちの自信作だったのが窺える。

その他、やはりシングル曲となった④はパワー全開のポップソングでバンドの代表曲となっている。
実はこれドラマーの五十嵐が作曲している。TAKUYA(g)、恩田快人(b)にはさまれて、地味でも良い仕事をこなしている。

また、③はベスト盤には収録されていないが、歴代のシングル曲に見劣りしない秀逸な楽曲だ。
TAKUYAのサイドプロジェクト、ROBOTSでも持ち歌として披露していたはずだ。

それよりも今作で驚いたのがTAKUYA主体のバンドに変貌を遂げてしまったのかと思えるほどのTAKUYA作曲の楽曲がほとんどを占めている事。
11曲中、恩田が1曲、五十嵐が1曲でその他は彼によるもの。
ギタリストTAKUYAとしてのセンスと実力が開花したアルバムとも言えるのではないか。
しかし、一方ではメンバー間の微妙なバランスが崩れてしまったと捉えかねない危険スレスレな匂いも漂わせていることも確か。

かわいくて、かっこいい。
ちょっとスリリングなアルバムだ。

-11/Feb/2006-

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JUDY AND MARY/The Power Source

the_power_source
アーティスト名 JUDY AND MARY
アルバムタイトル名 The Power Source
勝手な評価(最高 100) 85
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 1997/03/28
短評 充実一途
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①BIRTHDAY SONG】 8.3
【②ラブリーベイベー】 8.0
【③そばかす】 8.2
【④KISSの温度】 7.9
【⑤Happy?】 8.1
【⑥Pinky loves him】 7.5
【⑦くじら12号】 8.8
【⑧クラシック】 8.8
【⑨風に吹かれて】 8.2
【⑩The Great Escape】 8.0

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪♪


いい加減なコメント

バンドにとってヴォーカリストは花形である。
くせのある歌い方、声に特徴があるヴォーカリストが在籍するバンドというのは、聴き慣れない新曲を発表してもリスナーはすぐさま『これは○○のバンドだ』と理解できるからだ。
これはバンドにとってはものすごい有利でもあり、ヴォーカリスト脱退などシチュエーションが違えば致命的な欠点にもなりかねない。
こういったバンドは実は結構少ないもので、ヴォーカルにYUKIを擁していたジュディアンドマリーは希少価値の高いバンドであったとも言える。

5年前に電撃解散したジュディアンドマリーだが、脂が乗り切った時期に作成されたアルバムがこの『The Power Source』、直訳すると『電源』だ。

そのタイトルどおりに、聴けばこちらがエネルギーすなわち元気がもらえそうな全10曲が揃えてある。
売れに売れた先行シングル曲の③⑦⑧を筆頭に、シングルカットされたイケイケ感のある②、柔らかい表現力が溢れる④、ロックしている⑤、メロウな⑥などこれでもかというぐらいバラエティ豊かに構成されており、当時のジュディマリの勢いが感じられる。

確実に力をつけてきた彼らが満を持して発表したこのアルバムは、作詞においては全面的にYUKIが主導権を握っているが、作曲に関してはTAKUYAが6曲、恩田快人が4曲と二人の個性がうまく交わった優れたバランス感覚がアルバムに反映されている。
そこがジュディマリの最大のセールスポイントであり、それによってYUKIのクラクラとしてしまう甘い声の魅力が余すところなく発揮できるのである。

その後、日本の音楽シーンにはジュディマリに影響されたいくつかの亜流が生み出されてきたが、当然ながらジュディマリまで達するレベルなどはなく、それを越えるのはジュディマリ自身でしかない。

ジュディマリの最高作品は?
『Miracle Driving』?
『Pop Life』?
いいや、違う。
この『The Power Source』だ。

-29/Jan/2006-

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