AC/DC/Black Ice

Blackice
アーティスト名 AC/DC
アルバムタイトル名 Black Ice
勝手な評価(最高 100) 84
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2008/10/22
短評 安定勢力
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Rock 'N Roll Train】 8.4
【②Skies On Fire】 8.1
【③Big Jack】 8.3
【④Anything Goes】 8.4
【⑤War Machine】 8.4
【⑥Smash 'N Grab】 8.0
【⑦Spoilin' For A Fight】 8.0
【⑧Wheels】 8.1
【⑨Decibel】 8.0
【⑩Storm May Day】 8.0
【⑪She Likes Rock 'N Roll】 8.1
【⑫Money Made】 8.0
【⑬Rock 'N Roll Dream】 7.9
【⑭Rocking All The Way】 8.0
【⑮Black Ice】 8.2

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪
ドラマチック度 ♪
メロディアス度 ♪♪
ポップ度    ♪♪


いい加減なコメント

やはりAC/DCはAC/DCだ。
前作『スティフ・アッパー・リップ』から9年ぶりにリリースされた今作『ブラックアイス』ではいつもながらの、それでもってAC/DCにしかできない楽曲がこれでもかと15曲もつまっている、お腹いっぱいになりそうなアルバムだ。
何を聴いてもAC/DCの曲は一緒と言われるリスナーにしてみれば退屈極まりない作品に映るだろうが、今回は同じように聴こえてもすごいとなぜか納得させられてしまう魅力があることをお忘れなく。
オールドファンの方々は納得、新規ファンとしてみればAC/DCの貫禄に圧倒された作品になるのだろう。

存在感のあるリフは相変わらず健在。
かき鳴らされる楽器の一つ一つがまるで紡ぎ合うように強固な音となって、それはシンプルにそして音の洪水となってリスナーの聴覚を襲う。ミュージックシーンにおいて唯一無二の存在感を示してくれるのだ。
AC/DCの王道的な①③⑤などに代表される楽曲の中で気になった④はあまりにも異色。
AC/DCらしくないというか、今までみられなかったポップ的要素が入りAC/DCスタイルと融合した斬新な曲だ。

もしかしたらこれがラストアルバムになるとの憶測も流れている。
そう考えてみると、集大成的な『ブラックアイス』の位置づけも納得できる。

偉大なマンネリ。まさにAC/DCのためにあるような言葉だ。
普遍的なAC/DCスタイルの影響力は確実に次の世代にも脈々と受け継がれて行くだろう。
台頭してきた若手のバンド、エアボーンにもはっきりとAC/DCの息吹が感じられた。
そして当のAC/DCは今作『ブラックアイス』でまざまざと我々に健在ぶりを見せつけたのだ。

-22/Mar/2009-

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Airbourne/Runnin' Wild

Airbourne
アーティスト名 Airbourne
アルバムタイトル名 Runnin' Wild
勝手な評価(最高 100) 84
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 2008/01/23
短評 魅力十分
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Stand Up Rock 'N' Roll】 8.3
【②Runnin' Wild】 8.9
【③Too Much, Too Young, Too Fast】 8.2
【④Diamond In The Rough】 8.3
【⑤Fat City】 8.2
【⑥Blackjack】 8.3
【⑦What's Eatin' You】 8.2
【⑧Girls In Black】 8.3
【⑨Cheap Wine】 8.3
【⑩Heartbreaker】 8.2
【⑪Hellfire】 8.2
【⑫Dirty Angel】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪
ポップ度    ♪♪


いい加減なコメント

小細工無し、単純明快のロックンロール作品。それ以外にパッと思いつかないぐらい強烈な印象を残したアルバムだ。

オーストラリア出身のバンドということで、AC/DCの名が出てくることは必然。そしてこのアルバム内容もAC/DCに匹敵するぐらいの音で、ある意味本家よりも本家らしい楽曲が目白押し。
AC/DCの後継者に相応しい実力を兼ね備えている新進気鋭のバンドの登場だ。

①からボーナストラックを含む⑫まで、まったくブレが無く、直球一本勝負といった一貫性があるのがこのアルバムの特徴である。
AC/DCファンなら即気に入ることは間違いなしだが、この手の音楽をあまり聴かないリスナーとしてみれば受け入れるのに少々時間がかかるし、また飽きられやすいのかもしれない。
ただしAC/DCだけに感化されているわけではない。
②⑤のようなモトリークルーやラットといった80年代中期頃のLAメタルのグラマラスな部分を完全に取り除いたロック色が強い楽曲も見うけられる。
当然ながらバラード曲は一切無し。
まさに初志貫徹だ。
それにしてもこの時代にこの古典的なロックで勝負する度胸はたいしたものである。

感じるままに純粋にロックを楽しむ。
そんな骨太なロックンロールを体験してみたければ頭の中をスッカラカンにして、この『ランニン ワイルド』聴いてみるとよい。
ロックって楽しいものなんだぜ!
そんな声が聴こえてきそうな極上のロックンロールサウンドがここにはある。
スウィングしなきゃロックンロールじゃない。さあ楽しもう。

-22/Feb/2009-

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ARI KOIVUNEN/Becoming

Becoming
アーティスト名 ARI KOIVUNEN
アルバムタイトル名 Becoming
勝手な評価(最高 100) 83
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 2008/06/25
短評 勢いを駆って
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Raging Machine】 8.2
【②Under The Burning Sky】 8.0
【③Give Me A Reason】 8.2
【④Sign Of Our Times】 8.0
【⑤Sweet Madness】 8.1
【⑥Father】 8.0
【⑦Keepers Of The Night】 8.2
【⑧Tears Keep Falling】 8.2
【⑨Hero's Gold】 8.6
【⑩My Mistake】 8.0
【⑪Unscarred Within】 8.3
【⑫Fight Forever】 8.3
【⑬The Evil That Men Do 】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪♪
スピード度   ♪♪
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メロディアス度 ♪♪♪
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いい加減なコメント

二年目のジンクス。
二作目のジンクス。
最初に成功を収めてしまうと、必ずと言って言いほどまとわりついてく言葉。
それがジンクスだ。当然ながらこのアリ・コイヴネンにもその試練は降り掛かる。

昨年、フィンランドより颯爽と現れた新星のニューアルバムが早くも登場だ。
実績を手に入れ今回は自らバンドを率いて完成された自信作となるであろう。
本国にて大ヒットとなったデビューアルバムには多彩なゲスト陣がそれぞれ曲を提供していたこともあってか、各々の楽曲のクオリティは高かったが、何か今ひとつ散漫に感じられた。
それに比べて、今作であるセカンドアルバムではスケール感はやや前作よりは落ちるが、しっかりとバンドとしての音にまとまっているのが一目瞭然である。

①②⑧のように重厚で攻撃的なリフが目立つ楽曲が多い。
初っ端からミドルテンポのナンバーで幕を開ける展開には驚いが、そのぶんじっくりと聴き込んでみると、バンドとしての一体感や信念が感じられる作品となっている。
そんな中でギター、ベース、ドラムだけに限らずキーボードも大々的にフィーチュアーされているところは、いかにも北欧的である。
そしてアルバム終盤ではファストなナンバーが⑨⑪⑫と固まっており作品を盛り上げる。④もそうだがこのあたりは前作で見られた勢いがそのまま垣間見える。

タレント発掘番組から鳴り物入りでデビューした頃の彼とは明らかに違う。
段階的に経験を得て、ようやく自らが進むべき道が見えてきたものとしての解答がこのアルバムではなかろうか。
フィンランドのロックを更に塗り替える男。
受け身から能動的へ、華麗なる脱皮への時はやってきたのだ!

-10/Aug/2008-

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Ivoryline/There Came A Lion

There_came_a_lion
アーティスト名 Ivoryline
アルバムタイトル名 There Came A Lion
勝手な評価(最高 100) 83
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 2008/05/14
短評 これから
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Days End】 8.3
【②We Both Know】 8.3
【③Parade】 8.3
【④All You Ever Hear】 8.6
【⑤Be Still And Breathe】 8.3
【⑥Remind Me I'm Alive】 8.4
【⑦Left Us Falling】 8.3
【⑧And The Truth Will End This】 8.1
【⑨Bravery】 8.2
【⑩Hearts And Minds】 8.5
【⑪The Last Words】 8.2
【⑫Be Still And Breathe (Acoustic Version)】 (ボーナストラック)
【⑬Remind Me I'm Alive (Acoustic Version)】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

ギターの疾走感溢れるメロディーラインの中に独特の哀愁を感じさせる音楽性、楽曲の始まりから終わりまで一貫して攻めの姿勢を見せるアグレッシヴな楽曲。
それは聴くものに心地よい刺激を与えてくれ、一種の開放感が得られる。
このなんともいえぬ爽快感を体感できるのが『アイヴォリーライン』という新鋭のロックバンドだ。
今作はそのバンドの記念すべきデビューアルバム。

とにかく楽曲だけではなく、アルバム全体からしても①から⑪まで息をもつかせぬ勢いで構成されている。
ただ唯一の弱点というべきところはそれぞれの楽曲間の起伏の変化が乏しいところか。
収録されている楽曲が同じようなテンションで推移していくために、聴き手にとっては【すべて同じような曲】と捕らわれてしまいがちになってしまうのである。
④⑩などキラーチューンになり得る楽曲がいくつも存在しているのはいいが、すぐに飽きられてしまう恐れもある。
だがそれを差し引いても、それぞれの楽曲はセンス溢れるキャッチーな疾走ナンバーで素晴らしいものがある。

冒頭で述べた音楽性は、私が普段聞き慣れているHR/HMのジャンルではなく、いわゆるエモロックという分野にカテゴライズされているらしい。
しかしそんなことは関係なく、素直に良い曲は良いと思わせてくれるバンドに間違い無い。
未来を切り開く、頼もしいバンドがまた登場してきた。
音楽というものは面白いものである。

-17/May/2008-

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aiko/秘密

Himitsu
アーティスト名 aiko
アルバムタイトル名 秘密
勝手な評価(最高 100) 86
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2008/04/02
短評 堅実に駆ける
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①You & Me both】 8.2
【②二人】 8.4
【③学校】 7.9
【④キョウモハレ】 8.3
【⑤横顔】 8.5
【⑥秘密】 8.7
【⑦ハルとアキ】 8.1
【⑧星電話】 8.3
【⑨恋道】 7.9
【⑩星のない世界】 8.4
【⑪シアワセ】 8.7
【⑫ウミウサギ】 8.1
【⑬約束】 8.1

ヘヴイ度    ♪
スピード度   ♪♪
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メロディアス度 ♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

気がつけばaikoもこの作品で既に8枚目のオリジナルアルバム。メジャーデビューしてから10年が経過して、8枚ということを考えれば非常にコンスタントにアルバムを出していると考えていいだろう。
そしてこれはアーティストとしては評価されるべき素晴らしい実績である。

で、今回の『秘密』だ。
ゆったりとしたミディアムバラード、スローテンポなナンバーのオンパレードで、一聴しただけではアルバム全体像が捕まえきれず多少戸惑った。
最初の印象が前々作である『夢の中のまっすぐな道』と似ていた。
あのアルバムは落ち着きすぎていて、『夏服』『秋そばにいるよ』が好みである私にはどうも魅力が薄かったのだが。

しかし『秘密』は聴くたびに新たな魅力が発見でき、実はひとつひとつの楽曲が大人としての円熟味を増したaiko節が堪能できる。
アルバムのリーディングトラックである①は、今までのアルバムには無かった手法で曲自体の中で盛り上げて、シングル曲でアップテンポなナンバー②に繋げている。これがアルバムとしては非常に際立っていて、序盤を充実させている。
また⑤⑥と随所に素晴らしい楽曲が収録されている。⑦は『夏服』に収録されていそうな曲。それに比べ⑨から始まるアルバム終盤はスローなナンバーが偏っているのだが、そんな中に⑪が入っているのがこのアルバムのハイライト。そして最後の2曲でしっとりとさせて幕を閉じているのが良い。
そう考えると、このアルバムには纏まりがあると思っていいのだろう。

どうもaikoの楽曲はすべて同じように聞こえてしまうと言った声をあちらこちらで耳にする。
それは今回のアルバムでも言えることだし、前々からもそうだ。しかしそれがaiko節というもの。
聴けば聴くほどその魅力に惹き付けられる、偉大なマンネリだ。

-13/Apr/2008-

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ASIAN KUNG-FU GENERATION/ワールド ワールド ワールド

Www
アーティスト名 ASIAN KUNG-FU GENERATION
アルバムタイトル名 ワールド ワールド ワールド
勝手な評価(最高 100) 92
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2008/03/05
短評 準備万端
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①ワールド ワールド ワールド】 (インストゥルメンタル)
【②アフターダーク】 8.5
【③旅立つ君へ】 8.2
【④ネオテニー】 8.6
【⑤トラベログ】 8.8
【⑥No.9】 8.8
【⑦ナイトダイビング】 8.3
【⑧ライカ】 8.7
【⑨惑星】 8.7
【⑩転がる岩、君に朝が降る】 8.5
【⑪ワールド ワールド】 ---
【⑫或る街の群青】 8.4
【⑬新しい世界】 8.8

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

約2年ぶりとなるオリジナルアルバムは希望に満ちた作品だ。
前作『ファンクラブ』は完成度の高い、非常に優れたアルバムであった。が、内容が内向的な印象を受け暗さが浮きだった作品に思えた。
しかし、今作ではそれに反発するかのごとく曲調、歌詞の内容ともポップな仕上がりとなっている。
この外へ向けられるベクトルの力強さは稀に見る邦楽ロックアルバムの傑作と言い切っても、決して過言ではない。
アジカンの成長と今現在の溢れんばかりのエネルギーがこのアルバムに凝縮されている。

①のゆったりとしたイントロから②が始まり、息をも継がせぬ展開で聴き手を惹き付けていく。意識していないといつの間にか曲順が進んでいってあっという間に終わりだ。
まさに1枚のアルバムで一作品といった感じで、収録曲がどれ一つ欠けてもこの満足感が得られる雰囲気には達せられなかっただろう。
単曲だけで聴くと今イチパンチに欠ける曲であっても、この一連の流れの中では輝いている。シングル曲は、発売された当初よりもこのアルバムの流れで聴いたほうのが印象が強かった。
どうやらまず曲順ありきでこのアルバムを制作していったとメンバーはインタビューに答えていた。
確かに②③④の流れが素晴らしく、③は②④との間に入れられる相応しい曲を一から書いたらしい。
そのテンポの良さに気がつくとさらにポップな⑤⑥あたりで盛り上がりを見せ、アルバム後半になだれ込む。
その勢いは衰えることを知らず、疾走感溢れる⑧⑨、シングル曲の⑩⑫ときて、ラストを飾る⑬まで聴き終えてしまう。冗長な部分を取り除いて曲調に沿った時間でまとめているから、聴き手側にもその意図ははっきりと汲み取ることができ、それがこの勢いとテンポの良さを生み出しているのだろう。
楽曲だけでなく、歌詞にも唸らされる。


聴き終えると、胸の中が充実感で満たされる。
そしてこう思うのだ。
再出発しよう。前向きにさせられるこのアルバムを胸に。
心躍るこの季節にはぴったりだ。

くどいようだが何度も言おう。
この作品は傑作だ。そうそうお目にかかれるものではない。
本物のロックンロールだ。

-16/Mar/2008-

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Ozzy Osbourne/Black Rain

Blackrain
アーティスト名 Ozzy Osbourne
アルバムタイトル名 Black Rain
勝手な評価(最高 100) 85
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2007/05/23
短評 帝王復活
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Not Going Away】 8.0
【②I Don't Wanna Stop】 8.9
【③Black Rain】 8.0
【④Lay Your World On Me】 7.8
【⑤The Almighty Dollar】 8.0
【⑥11 Silver】 8.4
【⑦Civilize The Universe】 8.1
【⑧Here For You】 8.3
【⑨Countdown's Begun】 7.9
【⑩Trap Door】 8.6
【⑪I Can't Save You】 (ボーナストラック)
【⑫Nightmare】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪


いい加減なコメント

オジーとザックはもう切っても切れない仲。
オジーの歌にはザックが奏でる豪快なギターがないと物足りなさを覚える。
オジーとザックの共作したソングライティングこそオジーらしさが際立つ。
やはりオジーにはザックワイルドというギタリストが必要不可欠だ。

と、そう思わせてしまうアルバム。

ここまで充実したアルバムは、一度引退宣言を発表した『ノー・モア・ティアーズ』以来であろう。
前作『ダウン・トゥ・アース』が中途半端な出来具合だったので、尚更そう思ってしまうのも仕方がない。
とにかく、今回はザックがどの楽曲にもソングライティングとして関わっているのが前作との大きな違いである。

冒頭の①で往年のドロドロしたオジー節が炸裂したかと思えば、続く②や⑥ではライブ映えしそうな疾走ナンバー。
秀曲が立て続けに攻撃してくる。
アルバムのタイトル曲となっている③はうねるような楽曲でいかにもオジーらしい。
美しいピアノの調べから入るバラード曲の⑧、⑤⑩にザックのクレジットはないが、これはこれで個性的な楽曲としてアルバムの仲で非常に重要な役割を担っている。とくに⑩はアルバムの最後を飾るに相応しいアグレッシブなナンバーだ。
楽曲途中の変拍子が斬新さを感じさせる。

実は日本盤にはこの後にボーナストラックが二曲用意されているが、これが本作に収められてもおかしくないぐらい良くできた楽曲である。
なぜこれほどまでの曲がボーナストラックなのか。
⑫は必聴だ。

御歳58歳。
もう十分に生きた伝説だ。
近年ではリアリティ番組ですっかりお茶の間の人気となったオジーではあるいが、やはりミュージシャンとしてのオジー・オズボーンが最高に輝いている。
帝王の快進撃はまだまだ続く。

-30/Jun/2007-

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WINGER/IV

Iv
アーティスト名 Winger
アルバムタイトル名 IV
勝手な評価(最高 100) 80
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 2006/10/25
短評 久しぶりでも
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Right Up Ahead】 7.9
【②Blue Suede Shoes】 8.0
【③Four Leaf Clover】 8.1
【④M16】 8.3
【⑤Your Great Escape】 8.5
【⑥Disappear】 8.1
【⑦On A Day Like Today】 8.7
【⑧Livin' Just To Die】 8.0
【⑨Short Flight To Mexico】 8.2
【⑩Generica】 7.8
【⑪Can't Take It Back】 8.1
【⑫Blue Suede Shoes (Acoustic Version)】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪


いい加減なコメント

10年以上の時を経て、再びウインガーが我々の元に帰ってきた。

通算四枚目のオリジナルアルバムとなる今作のタイトル名はシンプルに『IV』と名付けられた。

このアルバムから見える音楽の方向性は三作目のオリジナルアルバム『プル』路線とキップウインガーのソロ作品が色濃く反映している印象を受けた。

アルバムはまたも意外、①②と立て続けにダークな面を持つ若干スローテンポ気味の楽曲で幕を開ける。
オープニングらしからぬ展開だ。
このアルバム自体を初めて聴く場合は一発で聴き手が飽きられてしまう可能性が高い。
特に売れに売れたデビューアルバムとセカンドアルバムのみが好きな人ならば、『プル』同様アルバムの内面深くまで感じ取る事ができず放棄されてしまうかが心配だ。

確かにポップ色が強い楽曲が少ない事は事実だ。
初期のウインガーを期待していたのならガッカリすることは致し方ない。
しかしながら、今作も前作同様に楽曲自体はよく練られている。

スルメのようなアルバム。
聴けば聴くほど、アルバムの良さがわかってくるときによく使われる言葉だが、『IV』にも当てはまるのではないだろうか。

④の心地よい音のグルーヴ感に酔いしれろ。
⑤の躍動感溢れるサウンドはどうだ。
そして⑦の心の内面をえぐられるような慟哭感はどうだ。
それぞれ色々な面を魅せてくれるウインガーを過去と同一視しては何もはじまらないのではないだろうか。

様々な経験をして、今のウインガーが成り立っている。
円熟味を増し、再び我々ファンの前にアルバムを届けてくれたことに感謝しようではないか。
実に奥が深いアルバムである。

そして、レブ・ビーチはやはりホワイトスネイクの一員よりも、ウインガーとしての一員でいるほうのがよっぽど似合っているということを最後に付け加えておこう。

-17/Dec/2006-

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WIG WAM/WIG WAMANIA

Wigwamania
アーティスト名 Wig Wam
アルバムタイトル名 Wig Wamania
勝手な評価(最高 100) 89
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2006/07/26
短評 新星現る
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Wig Wamania】 (イントロ)
【②Rock My Ride】 8.6
【③Slave To Your Love】 8.1
【④Gonna Get You Someday】 8.5
【⑤Bygone Zone】 8.5
【⑥Dare Devil Heat】 8.5
【⑦Kill My Rock'n' Roll】 8.7
【⑧The Riddle】 (インスト)
【⑨At The End Of The Day】 8.6
【⑩A R'n'R Girl Like You】 8.4
【⑪Can't Get Her (Out Of My Bed)】 8.1
【⑫Breaking All The Rules】 8.2
【⑬After The Nine O'clock News】 (ボーナストラック)
【⑭Flying High】 (ボーナストラック)
【⑮In My Dreams (Live Version)】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪♪


いい加減なコメント

初めて聴いた瞬間、思わずにやりとしてしまった。

HM/HRが全盛期だった80年代から90年代前半にのめり込んだ人たちにとって、このアルバムを聴いたらどんな反応を示すのだろうか。
おそらく誰しもが同じ思いを抱くに違いない。
よくやってくれたと。

実質オープニングナンバーである②の疾走力でアルバムにたいする期待感を持たせて、いきなり④のキャッチーなポップソングでガツンとやられる。
この④がまるっきりボンジョヴィの『リヴィング・オン・ア・プレイヤー』または『禁じられた愛』に聴こえてしまうのだが、もはやパクリだとかそういう次元ではない。
どう言ったら理解してもらえるかわからないが、80年代のロックを体現してくれているといった感覚か。
似たようなバンドと言えばダークネスが思い浮かぶが、あきらかにそれとは異なる徹底した80年代を意識したその姿勢には爽快感すら覚えてしまうのだった。
それぞれの楽曲を聴いて、どの曲がどこのバンドの曲に似ているかを探し出すのも面白いかもしれない。

とにかく色々な要素が詰め込まれたズルい作品であることに間違いはなさそうだ。
デフレパードのように聴こえる楽曲もあれば⑦のように壮大でキャッチーなサビはキッスを彷彿させるし、⑩⑪なんてモトリークルーっぽい。
そのバラエティ豊かな楽曲群は聴いているものを飽きさせない魅力が詰まっている。

感心したのはギタリストとヴォーカリストだ。楽曲ごとにプレイを変え、ましてや特色をかえる幅広さには畏れ入った。
ジャケットを見て、ただのイロモノバンドだと見ると痛い目にあう。
演奏技術もしっかりしているし、その作曲能力を見る限りもはやベテランの領域に達しているかのようにも思えてしまうのだ。

つまり言いたい事は何かというと、この作品は必聴盤だということ。
とりあえず20年前のHM/HRが大好きだった人は聴いてみて損はしないと思う。

今年出てきた作品の中で最高傑作と断定してしまっても言い過ぎではない。
聴く者を幸せにできるアルバムだ。
そうそう滅多にお目にかかれるものではない。

-22/Oct/2006-

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WINGER/Pull

Pull
アーティスト名 Winger
アルバムタイトル名 Pull
勝手な評価(最高 100) 80
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 1993/05/18
短評 引き締まった
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Blind Revolution Mad】 8.8
【②Down Incognito】 7.9
【③Spell I'm Under】 8.0
【④In My Veins】 8.4
【⑤Junkyard Dog (Tears On Stone)】 8.1
【⑥The Lucky One】 8.0
【⑦In For The Kill】 8.5
【⑧No Man's Land】 8.4
【⑨Hell To Pay】 (ボーナストラック)
【⑩Like A Ritual】 8.0
【⑪Who's The One】 7.9

ヘヴイ度    ♪♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪


いい加減なコメント

プロデューサーをボー・ヒルからマイク・シップリーに替えての彼らのサードアルバムは今までのサウンドを一新するかのような、ダイナミックで、ずっしりとした質感となっていることに驚いた。
前作の大成功を収めたアルバム『イン・ザ・ハート・オブ・ヤング』と聴き比べてみるとその質感の違いを実感するに違いない。

無駄な贅肉を全て削ぎ落とし、一本芯の通ったずっしり感のあるこのアルバムは今でこそ評価されているであろうが、発売当初は否定的な意見が多かったような気がする。
現に私がその中の一人だった。
聴いてすぐ覚えられるようなキャッチーな曲が少なくなった、ダークさが増したなどが要因だった。

しかし、それは間違いであることに気づく。
つまらないアルバムなどでは決してない。
重厚かつストレートな楽曲の中にもキャッチーさが見え隠れしているし、これぞHRという力強い楽曲はウインガーの新たな一面を見出している。
レブビーチ(g)の頑張りが目立つアルバムでもある。

アルバムのオープニングを飾る①は圧巻である。
アコースティックギターから始まり、抑圧の効いたキップの歌声がサビにかけてメロディーとともに盛り上がる様は鳥肌が立ちそうになる迫力だ。
そして今までと同様、このバンドならではの分厚いコーラスが更なる盛り上がりに花を添えている。
このアルバムの特色を①にすべて凝縮されていると言ってしまってもいいほどだ。
繊細な音色とダークさが同居する叙情的な楽曲の③や、よく練られた構成で完成度の高い④、アルバム中一番アグレッシブでヘヴィだと思う⑤、ミドルテンポで力強いメロディが魅力的な⑦、前作の雰囲気に一番近いかもしれない⑧など、バリエーションも豊富である。
いささか、その他の楽曲のレベルが一段落ちることも否めないが・・・。

ウインガーに絶望して、一度『プル』を手放してしまったあなた。
もう一度そのアルバムを手元に寄せてもいいのではないだろうか。
当時、理解できなかったウィンガーの魅力を再発見できるかもしれない。

-09/Sep/2006-

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