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吉井和哉/VOLT

Volt
アーティスト名 吉井和哉
アルバムタイトル名 VOLT
勝手な評価(最高 100) 83
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 2009/03/18
短評 復調気配
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①ビルマニア】 8.5
【②フロリダ】 8.0
【③ウォーキングマン】 8.0
【④ノーパン】 8.1
【⑤ヘヴンリー】 7.9
【⑥魔法使いジェニー】 8.4
【⑦SNOW】 8.2
【⑧ONE DAY】 8.2
【⑨ルビー】 8.4
【⑩またチャンダラ】 8.5

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪
メロディアス度 ♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

内向的なものから外向的なものへ。
新作『VOLT』の雰囲気は「陰と陽」を型に当てはめてみると明らかに「陽」であろう。当然今までの吉井のソロキャリアの作品は「陰」となるわけだ。
それぐらい今回の作品はエネルギッシュに満ちあふれている。
そしてソロ作品ながらもバンドの音として確立されているところも注目すべき点である。

さて、肝心のアルバムの内容だがバリエーションが豊富で、この一枚で様々なジャンルの音楽が楽しめる面白い作品に仕上がっている。ジューダスプリーストを最近良く聴いているみたいだが、残念ながらHM/HRの影響はたいしてここでは伺えない。
それでもここまで多くのジャンルを吉井のロックとして昇華させているところは見事と言うしかないだろう。
ミドルテンポなブルースを基調とした③。
ピンクフロイドを連想したプログレロック的な④。
イエローモンキー時代を彷彿とさせる、いわゆる日本の歌謡ロック的な⑥⑧⑨。
そして最後を締めるのがビートルズっぽい⑩。
まさにこのアルバムはびっくり玉手箱な存在である。

新たな次のステージへ。
『VOLT』は彼独特の音楽の世界観を、今後も可能性を広げて行くことが確信できる、そんな一枚になるだろう。

-29/Mar/2009-

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AC/DC/Black Ice

Blackice
アーティスト名 AC/DC
アルバムタイトル名 Black Ice
勝手な評価(最高 100) 84
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2008/10/22
短評 安定勢力
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Rock 'N Roll Train】 8.4
【②Skies On Fire】 8.1
【③Big Jack】 8.3
【④Anything Goes】 8.4
【⑤War Machine】 8.4
【⑥Smash 'N Grab】 8.0
【⑦Spoilin' For A Fight】 8.0
【⑧Wheels】 8.1
【⑨Decibel】 8.0
【⑩Storm May Day】 8.0
【⑪She Likes Rock 'N Roll】 8.1
【⑫Money Made】 8.0
【⑬Rock 'N Roll Dream】 7.9
【⑭Rocking All The Way】 8.0
【⑮Black Ice】 8.2

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪
ドラマチック度 ♪
メロディアス度 ♪♪
ポップ度    ♪♪


いい加減なコメント

やはりAC/DCはAC/DCだ。
前作『スティフ・アッパー・リップ』から9年ぶりにリリースされた今作『ブラックアイス』ではいつもながらの、それでもってAC/DCにしかできない楽曲がこれでもかと15曲もつまっている、お腹いっぱいになりそうなアルバムだ。
何を聴いてもAC/DCの曲は一緒と言われるリスナーにしてみれば退屈極まりない作品に映るだろうが、今回は同じように聴こえてもすごいとなぜか納得させられてしまう魅力があることをお忘れなく。
オールドファンの方々は納得、新規ファンとしてみればAC/DCの貫禄に圧倒された作品になるのだろう。

存在感のあるリフは相変わらず健在。
かき鳴らされる楽器の一つ一つがまるで紡ぎ合うように強固な音となって、それはシンプルにそして音の洪水となってリスナーの聴覚を襲う。ミュージックシーンにおいて唯一無二の存在感を示してくれるのだ。
AC/DCの王道的な①③⑤などに代表される楽曲の中で気になった④はあまりにも異色。
AC/DCらしくないというか、今までみられなかったポップ的要素が入りAC/DCスタイルと融合した斬新な曲だ。

もしかしたらこれがラストアルバムになるとの憶測も流れている。
そう考えてみると、集大成的な『ブラックアイス』の位置づけも納得できる。

偉大なマンネリ。まさにAC/DCのためにあるような言葉だ。
普遍的なAC/DCスタイルの影響力は確実に次の世代にも脈々と受け継がれて行くだろう。
台頭してきた若手のバンド、エアボーンにもはっきりとAC/DCの息吹が感じられた。
そして当のAC/DCは今作『ブラックアイス』でまざまざと我々に健在ぶりを見せつけたのだ。

-22/Mar/2009-

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Thunder/Bang!

Bang
アーティスト名 Thunder
アルバムタイトル名 Bang!
勝手な評価(最高 100) 79
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 2008/11/19
短評 見送りか
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①On The Radio】 8.1
【②Stormwater】 8.0
【③Carol Ann】 8.0
【④Retribution】 7.6
【⑤Candy Man】 8.2
【⑥Have Mercy】 8.0
【⑦Watching Over You】 8.2
【⑧Miracle Man】 8.2
【⑨Turn Left At California】 7.7
【⑩Love Sucks】 7.9
【⑪One Bullet】 8.0
【⑫Honey】 8.4
【⑬Chain Reaction】 (ボーナストラック)
【⑭I Believe】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪
ポップ度    ♪♪


いい加減なコメント

ついに来るべきときがきてしまった。
サンダーにとって通算9枚目となる今作『バン!』をリリースしてから数ヶ月もたたないうちに、バンドは2009年の夏をもって活動を停止するとの発表をしたのだ。
そしてそれは事実上、サンダー解散に等しいものである。

というわけで、『バン!』がサンダーにとって最後のフルレンスアルバムとなってしまうことになるだろう。
ラストアルバムはいつもどおりの安定したブリティッシュスタイルのロックと言ってしまえば元も子もないのだが、それ以外に形容しがたいのだから仕方が無い。
あえて表現するならば、前作の『ロバート・ジョンソンズ・トゥームストーン』よりもクセがなくなり、さらに落ち着きが増した楽曲が増えているというところか。
はっきり言ってしまうならば、若干面白みが無くなっている。
もちろん異論はおありだろう。ラジオ局を強烈に皮肉った①などサンダーらしいユーモアセンス溢れる楽曲などもあるが、アルバム全体を漂う雰囲気はなぜか強烈に惹き付けられるものが感じられなかった。
今までが贅沢しすぎたのだ。

最後の最後で消化不良気味の感想しか残せなかったのが残念でならないが、できることならもっともっとサンダーの新たに生み出されるエネルギーを体感したかった。
しかしながら、今まで活動してきたその軌跡はまぎれもなく輝かしいものであったことは間違いない。
私の中でブリティッシュロックバンドといえばサンダーであった。多感な青春時期、頭の中にはサンダーの音楽が流れていた。
またいつの日か。
たとえバンドは無くなったとしても、サンダーの名前は永遠に語り継がれるはずである。

アルバム本編の最後を締めくくる爽快な楽曲⑫の歌詞が、なぜか今の状況にぴったり当てはまるのがなんとも言えない。

-15/Mar/2009-

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チャットモンチー/告白

Kokuhaku
アーティスト名 チャットモンチー
アルバムタイトル名 告白
勝手な評価(最高 100) 84
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 2009/03/04
短評 やや良化
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①8cmのピンヒール】 8.3
【②ヒラヒラヒラク秘密ノ扉】 8.4
【③海から出た魚】 8.7
【④染まるよ】 8.5
【⑤CAT WALK】 8.4
【⑥余談】 8.4
【⑦ハイビスカスは冬に咲く】 8.4
【⑧あいまいな感情】 7.5
【⑨長い目で見て】 8.0
【⑩LOVE is SOUP】 7.9
【⑪風吹けば恋】 8.4
【⑫Last Love Letter】 8.4
【⑬やさしさ】 8.2

ヘヴイ度    ♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

高鳴る胸のドキドキ感が止まらない。
『告白』はチャットモンチーのフルレンスアルバム通算3作目となる作品だ。

余裕がでてきたのであろうか、このアルバムでは彼女たちの貫禄すら感じられる。
はっきり言って、今作のアルバムとしての完成度は前の2作『耳鳴り』『生命力』と比べようがないぐらいに高い。

特に序盤の①②③④あたりはこのアルバムのハイライトともいえる部分である。
そんな中でも③の構成力は秀逸で、攻撃的でうねるようなベースラインに代表されるように強力なアンサンブルによって奏でられたバンドの音は聴く者を圧倒する。
⑧⑨⑩あたりで若干ダレ気味に感じるが、⑪⑫で再びラストに向けて疾走感のあるナンバーで盛り上げ最後はしっとりと余韻を楽しむようなナンバーでアルバムの幕を閉じている。
ちなみに⑨ではメンバー3人がヴォーカルをとっているし、⑩は阿波踊りのビートを取り入れたりと斬新なチャレンジを試みている。
チャットモンチーの進化はこれからも続いて行くのであろう。

とにかく全ての曲においてバリエーションが多くて、飽きない一枚だ。
3ピースのガールズバンドだからといって舐めているとガツンと一発を食らわされるので要注意。
時代に媚びないチャットモンチーの音楽の世界観が具現化された傑作品の登場だ。

-08/Mar/2009-

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Cinder Road/Superhuman

Superhuman
アーティスト名 Cinder Road
アルバムタイトル名 Superhuman
勝手な評価(最高 100) 92
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★★
発売日 2008/11/26
短評 出来充実
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①I'm So Sorry】 8.5
【②Should've Know Better】 8.6
【③Bad Excuse】 8.6
【④Back Home To You】 8.6
【⑤Get In Get Out】 8.2
【⑥Feels So Good To Me】 8.4
【⑦Learning To Love】 8.4
【⑧One】 8.7
【⑨Drift Away】 9.1
【⑩Don't Be Scared】 9.0
【⑪Superhuman】 8.3
【⑫Sleeping With The Enemy】 (ボーナストラック)
【⑬Complete Me】 (ボーナストラック)
【⑭Stand In Our Way】 (ボーナストラック)
【⑮Everything You Are】 (ボーナストラック)
【⑯#1 Fan】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪♪


いい加減なコメント

00年代の半ば以降、HM/HRの復権をかけて大物ベテランバンドによる復活が相次ぎ、精力的にツアーを敢行したりニューアルバムをリリースするなど話題となった。とくに往年の全盛期を思わせるモトリークルーやデフレパード、ホワイトスネイクといったいわゆるアリーナロックバンドと呼ばれる彼らの活躍は記憶に新しい。
しかしいつまでも彼らに頼ってはいられないもの事実だ。今後のHM/HRの行く末を握るフレッシュなバンドの存在がカギを握るわけである。

そんなバンドがいた。
それがシンダーロードである。

プランジからシンダーロードと改名して初めてリリースした『スーパーヒューマン』を初めて聴き終えたとき、思わず笑みがこぼれた。
全編に渡って私好みのロック全開で、つまりそれは80年代から90年代初期にかけて流行ったアリーナロックバンドに当てはまるすべての音楽がこのアルバムには存在しているからだ。
とくに真っ先に影響を受けていそうなバンドのイメージが浮かんだのがデフレパードだった。③⑥⑦⑧なんてデフレパードの曲だといわれても違和感がないほどしっくりハマっている。
メロディセンスが抜群でポップでキャッチーな曲が満載。
ラウドなロックからバラードまで一昔前ならこのアルバムから全ての楽曲をシングルカットできるぐらいの贅沢さである。
ポップさが全面的に押し出された爽やかな⑨。美しいバラード曲である⑩。
びっくりするぐらい、一度聴いただけで耳に残るサビのメロディラインが秀逸だ。

特筆すべきは日本盤にはボーナストラックが5曲もあるということだ。
しかもどれも素晴らしい出来で⑮のバラードなんてボーナストラックにしておくには惜しい曲である。
それもそのはずで、次のアルバム用に書いていた曲である。したがって今後のアルバムにも期待できそうだ。

彼らが目指すのは「世界一ビッグなバンド」らしい。
あながち無謀な野望でもなさそうな気がしてきた。

-01/Mar/2009-

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