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Harem Scarem/Hope

Hope
アーティスト名 Harem Scarem
アルバムタイトル名 Hope
勝手な評価(最高 100) 85
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2008/06/25
短評 涙のラストラン
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Watch Your Back】 8.3
【②Time Bomb】 8.3
【③Hope】 8.6
【④Days Are Numbered】 8.4
【⑤Dark Times】 8.2
【⑥Beyond Repair】 8.3
【⑦Never Too Late】 8.4
【⑧Shooting Star】 8.5
【⑨Calm Before The Storm】 8.2
【⑩Nothing Without You】 8.4
【⑪Stranger Than Love (Acoustic Version)】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪
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いい加減なコメント

バンド結成20年、日本においてセンセーショナルなデビューを飾ってから15年、ハーレムスキャーレムが織りなす音楽は多くのファンの心を潤わせてきた。そしてそんな素敵なバンドが最後のスタジオアルバムを携えて遂に解散を迎える。
日本においてのデビュー作『ムード・スウィングス』の与えたインパクトは今でも忘れない。
路線転換を図った問題作『ヴォイス・オブ・リーズン』、バンド改名となった『ラバー』、復活作の『ウエイト・オブ・ザ・ワールド』などもしかりだ。

さて、肝心のラストアルバムの内容だが、ハーレムスキャーレム節の復活となった前作『ヒューマン・ネイチャー』とは一線を画す作風となっている。
強いて言うならばダークで起伏に富んでいない『オヴァー・ロード』路線に近い気がする。
しかし、曲はしっかり練られているしサビの盛り上がりなどハーレムスキャーレムそのものだ。
最後だから自分たちがやりたいように作ったのか。そんな風に思てくる作品だ。

①からはじまるほぼ大半の楽曲はポップでキャッチーではない。が、重厚なロック然としていてこれはこれで好きだ。
とくにアルバムタイトル曲となっている③は力強い骨太なロックでフックが効いていて、一度聴くとやみつきになりそうだ。
先ほど『オヴァー・ロード』路線と言ってしまったが、『ヴォイス・オブ・リーズン』をも彷彿とさせる。
そんな中で切ないメロディーがより一層美しく思わされる⑧、ラストを飾る⑩には切なさが募る。

日本ファンへのメンバーの気遣いなのか、日本盤にはボーナストラックとして『ストレンジャー・ザン・ラヴ』のアコースティックヴァージョンが収録されている。
この楽曲のオリジナルバージョンは『ムード・スウィングス』に収録されていたものだ。
これをアルバムの最後に聴いたとき何とも言えぬ思いが胸にこみ上げてきた。

ラストアルバムのタイトル名が『ホープ』。最後で希望というのもなんだかおかしな感じがするが、色々な意味に捉えられることができる。ハーレムスキャーレムを忘れないで欲しいとの願いや、メンバーの今後の活躍に期待するといった意味で私はとっておこう。
彼らの作り出した音楽は最高であった。それはハーレムスキャーレムのファンであれば一生忘れることのない宝物だ。
「さようなら」というのは寂しすぎる。そんな言葉よりももっと相応しい言葉があるだろう?

ありがとう。

-29/Jun/2008-

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Motley Crue/Saints Of Los Angels

Sola
アーティスト名 Motley Crue
アルバムタイトル名 Saints Of Los Angels
勝手な評価(最高 100) 89
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2008/06/18
短評 調子戻る
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①L.A.M.F】 (イントロダクション)
【②Face Down In The Dirt】 8.5
【③What's It Gonna Take】 8.3
【④Down At The Whisky】 8.6
【⑤Saints Of Los Angels (Gang Version)】 8.8
【⑥Muther Fucker Of The Year】 8.4
【⑦The Animal In Me】 8.5
【⑧Welcome To The Machine】 7.9
【⑨Just Another Psycho】 8.8
【⑩Chicks = Trouble】 8.5
【⑪This Ain't A Love Song】 8.0
【⑫White Trash Circus】 8.0
【⑬Goin' Out Swingin'】 8.1
【⑭Kick Start My Heart (Live)】 (ボーナストラック)
【⑮Saints Of Los Angels (Live)】 (ボーナストラック)

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いい加減なコメント

私がHM/HRに深く傾倒するようになったきっかけのアルバムはモトリークルーの『ドクター・フィールグッド』であった。
いわばあれが私にとってのHM/HRのバイブルであり、それは死ぬまで変わることはないだろう。

何度目の正直になるのだろうか。
モトリークルーの新譜が出ては期待を裏切られ、落胆してそして次に期待をかける。これの繰り返しが続くと思われていたのだが、ついにピリオドを打つときがきたようだ。
この新作には私が求めていたモトリーの音楽が充実している。

アルバム制作時は当初ボブロックがプロデュースをしているといった誤報が流れてきたが、実際はジェイムス・マイケルがプロデュースしている。彼はニッキーシックスのプロジェクトであるSixx:A.M.でもアルバムをプロデュースしており、この起用は流れに沿った自然なものであった。それよりも驚いたのが、ほとんどの楽曲をSixx:A.M.のメンバーで手がけてきたことだ。
当然のことながら、Sixx:A.M.で聴かれたようなミドルテンポで奥行きのあるダイナミックな作風がこのアルバムの中でも見え隠れしているのは仕方がないことだ。それが色濃く反映されているのは⑦、⑨といったところか。
他に、いかにもモトリーらしいキッチャーな③、④、⑩や初期の頃を思わせる⑥、⑬、『ドクターフィールグッド』『ガールズ・ガールズ・ガールズ』を発表した80年代後半のころのイメージがピッタリ当てはまる②、⑤、⑫。90年代のベスト盤に収録されていた『プライマル・スクリーム』みたいな⑪。
とにかくこのアルバムにはバラエティ豊かなモトリーサウンドが詰め込まれている。
聴けば聴くほどモトリークルーの甘い毒牙にハマっていきそうな感覚だ。

オリジナルメンバーでのアルバム制作では『ジェネレーション・スワイン』以来、実に11年ぶりとなる。
しかも収録されている楽曲の歌詞を見てのとおり、このアルバムは彼らの自伝のようなものだ。
そんなモトリークルー集大成のアルバムが傑作品にならないわけがない。
L.Aの悪ガキロッカーどもがついに帰ってきた。

-22/Jun/2008-

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Blue Murder/Blue Murder

Bluemurder
アーティスト名 Blue Murder
アルバムタイトル名 Blue Murder
勝手な評価(最高 100) 85
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 1989/04/25
短評 地力ある
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Riot】 8.3
【②Sex Child】 8.3
【③Valley Of The Kings】 8.4
【④Jelly Roll】 8.4
【⑤Blue Murder】 8.3
【⑥Out Of Love】 8.4
【⑦Billy】 8.4
【⑧Ptolemy】 8.3
【⑨Black-Hearted Woman】 8.5

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いい加減なコメント

ホワイトスネイクの『サーペンスアルバス』は言わずと知れた名盤である。
その傑作品を作り上げたのはデイヴィッド・カヴァーデル、彼一人の功績ではない。
当時ホワイトスネイクのメンバーとして在籍していたジョン・サイクスという若きギタリストが居たからこそ、あの歴史的名盤は生まれた。
結局そのすぐ後、サイクスはカヴァーデルと袂を分かち合い紆余曲折を経て、トニー・フランクリン、カーマイン・アピスという強力なリズム隊を得てブルーマーダーを結成したのだった。

このアルバムでヴォカールをとっているのはサイクス自身だ。
ホワイトスネイク時代には素晴らしいバッキングヴォーカルを務めていた実績もあったので、決して歌唱力は悪くはないのだがメインヴォーカルとしては何か物足りなさを感じてしまう。
楽曲も『サーペンスアルバス』の再来と期待していたより若干ではあるがインパクトに欠けた。
それでも彼のエモーショナルなギターは堪能できるし、メンバーの確かな演奏には十分に満足がいく。

①の徐々に盛り上がるギターソロには鳥肌がたつし、『スティル・オブ・ザ・ナイト』を彷彿とさせる②③には俺が『サーペンスアルバス』を作り上げたんだという自負すら見え隠れする。
⑥はサイクスらしい泣きのオーソドックスなバラード。
アルバム最後を締めくくるのは⑨は『バッド・ボーイズ』のような疾走ナンバー。

このアルバムで『サーペンスアルバス』は誰のおかげで完成したのか、サイクスのミュージシャンとしての能力は証明できた。
だが結局ブルーマーダーの存在意義とは何だったのか。
この時点では、『サーペンスアルバス』という亡霊を常に意識しすぎた作品という印象が強い。
隠れた名盤であることに間違いはないが。

-15/Jun/2008-

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Black Sabbath/Heaven And Hell

Heaven
アーティスト名 Black Sabbath
アルバムタイトル名 Heaven And Hell
勝手な評価(最高 100) 90
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★★
発売日 1980/05
短評 絶対的本命
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Neon Knights】 9.1
【②Children Of The Sea】 8.1
【③Lady Evil】 8.4
【④Heaven And Hell】 8.9
【⑤Wishing Well】 8.3
【⑥Die Young】 8.9
【⑦Walk Away】 8.1
【⑧Lonely Is The Word】 8.3

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いい加減なコメント

ひとえにブラックサバスと言っても、バンドの歴史は様々である。
歴代の在籍したシンガーの中で、初期のオジー・オズボーンが在籍していた時代しか認めないファンもいるし、ひょっとすると少数派かもしれないが90年代初頭のトニー・マーティーンが在籍していた時代が好きなファンだっているかもしれない。
そしてこの1980年に発表された『ヘヴン・アンド・ヘル』の作品でヴォーカルをとっている稀代の名シンガー、ロニー・ジェイムス・ディオが在籍していた80年代前半のブラックサバスこそ本物だと主張するファンも。
とにかくこの名盤が生まれたことでこの時のブラックサバスは輝いていたことに異論はないだろう。

2008年現在は、当時のメンバーが集まって『ヘヴン・アンド・ヘル』の名義でバンド活動を行っている。
昨年は来日公演を行い、ロニーの圧倒的なヴォーカルパフォーマンスやトニー・アイオミの絶対的な存在感は今もなお健在ぶりであった。
そのライヴでもこの作品から多くの名曲が演奏されファンを熱狂させている。

ロニー色を強く押し出した①からオジー時代とは違うブラックサバスの魅力が全開である。
これは全ての楽曲にいえることだが、トニー・アイオミの独特のギターリフと、ギーザー・バトラーのグルーヴィー感溢れるうねるベースがより一層ロニーの世界観に光を与えている。
ヘヴィな楽曲だが荘厳さが漂う②。アルバムのハイライトである④の静と動の美しいコントラスト。
サビの疾走感に酔いしれる⑥など、ロニー期のブラックサバスの魅力さを堪能できる楽曲が目白押し。

従来のブラックサバスでもない。かといってロニーが在籍していたレインボーでもない。
華麗なるロックの融合だ。
私にとってのサバスの名盤と言えば迷わずこの『ヘヴン・アンド・ヘル』を選択するだろう。
不朽の名作ここにあり。

-08/Jun/2008-

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Bad English/Bad English

Badenglish
アーティスト名 Bad English
アルバムタイトル名 Bad English
勝手な評価(最高 100) 83
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 1989/07/01
短評 鉄板
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Best Of What I Got】 8.0
【②Heaven Is A 4 Letter Word】 8.1
【③Possession】 8.4
【④Forget Me Not】 8.2
【⑤When I See You Smile】 9.0
【⑥Tough Times Don't Last】 8.3
【⑦Ghost In Your Heart】 8.1
【⑧Price Of Love】 8.4
【⑨Ready When You Are】 8.0
【⑩Lay Down】 8.2
【⑪The Restless Ones】 8.3
【⑫Rockin' Horse】 8.3
【⑬Don't Walk Away】 8.2

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メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

いつの時代でもスーパーバンドというものは生まれるものである。
今から約20年前にもそれは存在していた。
ジャーニーのニール・ショーン(G)とジョナサン・ケイン(Key)、ベイビーズのジョン・ウェイトン(Vo)などそうそうたるメンバーで結成された『バッド・イングリッシュ』はスーパーバンドという名に相応しいものであった。
ジャーニーとベイビーズの融合、それはリスナーの期待を裏切らない素晴らしい作品を届けてくれることになった。

サウンドはジャーニーの全盛期を踏襲しつつハードロックの要素がピリっと効いている①で幕を開ける。
①に限らず②④⑥といった大半がこの系統だ。ジャーニーの復活と捉えていたファンも多い。
それ以上にこの作品から次々とシングルカットされたバラード曲が素晴らしいのがこのアルバムのハイライトといえるだろう。
そのバラード曲というのが③⑤⑧。
中でも⑤は当時某ジーンズのCMに起用されていたので、耳にした日本人も多いはずだ。
美しいピアノの調べから入るこの曲はサビの部分までの盛り上がり、サビのメロディの美しさ、切なさこみあげる泣きのギター有りと80年代を代表するバラード曲と言っても過言ではないだろう。
このバラード3曲が良いバランスで配置されてはいるが、あきらかに13曲は多すぎた。
前半並の緊張感を持続するのは難しく、後半は多少なりとも飽食気味になってしまったのがこのアルバムの難点といえるところか。
もうすこし楽曲を絞っていったら、もうちょっとまとまり感が出ていたような気がする。
でも素晴らしい作品であることに違いはない。

HM/HRが全盛期だった80年代後半。
しかしながらまもなくその栄華の終焉を迎える時代でもあった。そんな時期に彼らは誕生し二つの大きな足跡を残していった。
その一つでもあるこのデビュー作は、時代が移り変わろうとその輝きは衰えることなく、今もなお名盤として語り継がれていくことであろう。
美しいロックはここにある。

-01/Jun/2008-

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