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THUNDER/Robert Johnsin's Tombstone

Robert
アーティスト名 THUNDER
アルバムタイトル名 Robert Johnson's Tombstone
勝手な評価(最高 100) 86
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2007/02/21
短評 状態安定
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Robert Johnson's Tombstone】 8.5
【②Dirty Dream】 8.3
【③A Million Faces】 8.2
【④Don't Wanna Talk About Love】 8.4
【⑤The Devil Made Me Do It】 8.0
【⑥Last Man Standing】 8.4
【⑦My Darkest Hour】 8.0
【⑧Andy Warhol Said】 8.5
【⑨What A Beautiful Day】 7.7
【⑩It's All About You】 8.5
【⑪Stubborn Kinda Love】 8.1
【⑫Fade Into The Sun(Live)】 (ボーナストラック)
【⑬I Love You More Than Rock'n' Roll(Live)】 (ボーナストラック)
【⑭I'm In Heaven】 (ボーナストラック)
【⑮The Girl Is Alright】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

充実した内容の前作『マグニフィセント・セヴンス』から次にサンダーが世に送り出してきたのが、オリジナルアルバム通算8作目となる本作だ。

さて、この一風変わったアルバムタイトル名に使われているロバートジョンソンとは一体何者なのか、日本盤のライナーノーツでも触れているが軽く説明してみたいと思う。
彼は1930年代に活躍したミュージシャンで、悪魔に魂を売ってギターテクニックを身につけたと噂が広まった。
しかし夫のいる女性に手を出し、悪魔に毒殺されたとされる。
なお、彼をモチーフにした小説もあり、その『テラプレーン』という本の名前はそう、サンダーの前身バンド名であるテラプレインに通じるものがある。

そんな思い入れの深い名前を用いた①から始まるシンプルながらも空間を意識する力強いロックナンバーを聴いただけで、名作を予感せずにはいられない。
続く②も同じような系統でこのアルバムの重みを印象づける。

前作に大いに満足したリスナーであれば、今作を一聴しただけでは地味に感じるかもしれないが、そんなことはない。
強力なアンサンブルから生み出されるサンダーならではのグルーヴ感は相変わらず健在だし、もちろん湿り気たっぷりの英国的な雰囲気も堪能できる。ダニーの歌唱力の素晴らしさも少しも衰えているとは思えない。
この安定感から醸し出されるサンダーの音楽が当たり前に思える贅沢感と喜びを噛み締めるべきではないだろうか。

人々からよくZEP的だと評されているオーソドックスなナンバーながらも聴かせる楽曲の⑥。これは先ほど述べた①②にも言える。
ギターリフが唸りをあげながらグルーヴの心地よさを感じさせる⑧。
泣きのギターソロが絶妙にマッチし、哀愁漂うこれぞサンダーにしかできない楽曲だと思える⑩。
もうどこからどう見てもサンダーの魅力が一杯詰まったアルバムになっている。

すっかり彼らもベテランと呼ばれている領域に入ってきている。
変わることの素晴らしさ。あえて変わらないことの素晴らしさ。
このバンドに求める素晴らしさとは後者のことを指すのだろう。
今後ともこの伝統的なブリティッシュロックの担い手としてサンダーには頑張ってもらわないと困るのである。

-10/Mar/2007-

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Scorpions/Humanity Hour I

Humanity
アーティスト名 SCORPIONS
アルバムタイトル名 HUMANITY HOUR I
勝手な評価(最高 100) 88
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2007/06/20
短評 安定感抜群
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Hour I】 8.2
【②The Game Of Life】 8.1
【③We Were Born To Fly】 8.2
【④The Future Never Dies】 8.4
【⑤You're Lovin' Me To Death】 8.3
【⑥321】 8.4
【⑦Love Will Keep Us Alive】 8.5
【⑧We Will Rise Again】 8.1
【⑨Your Last Song】 8.2
【⑩Love Is War】 8.5
【⑪The Cross】 8.3
【⑫Humanity】 8.4
【⑬Cold】 (ボーナストラック)
【⑭Love Will Keep Us Alive (Radio Edit)】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

ベテランの域と呼ばれているバンドは実に老獪で百戦錬磨である。
今まで培ってきた実績であるネームヴァリューで、新譜を出せばある程度のアルバムの売り上げは期待できるし、自分たちのアピールポイントが何であるか、またファンたちが望んでいるものが何であるかもわかっている。
そのツボを抑えているからこそ、デビューから数十年たった今でもファンは固定しているし新しいファンの開拓にも繋がるのである。

さて、このスコーピオンズの場合は現状維持にとどまることでは満足しないバンドであり、過去の栄光にもしがみつくことはないらしい。
更なる傑作品を求めようと、今回のアルバム制作にはデズモンドチャイルドに白羽の矢を立てたのであった。
そう、デズモンドチャイルドといえばアリスクーパーやボンジョヴィなど数々のモンスターアルバムを生み出してきた稀代のヒットメーカーである。その彼が今回はアルバムのクレジットを見ればわかると思うが、ほとんどの楽曲で顔を覗かせている。
まさしくスコーピオンズとデズモンドチャイルドとの共同作品である。

スコーピオンズらしくない①ではいきなり驚かされたが、それ以降の楽曲はどこをきってもスコーピオンズ節が炸裂。
哀愁的なメロディーがもはや彼らの十八番になった④や⑦⑨⑩⑫、サビの部分などは観客との掛け合いでライヴが盛り上がりしそうな⑥、先ほども述べたが攻撃的でダイナミックな①。オーソドックスなロックナンバーの②や⑪。個性豊かな楽曲が並ぶが、アルバムとしのて芯はずれていないこの微妙なさじ加減が素晴らしい。捨て曲無しと言ってしまってもいいだろう。
美しいメロディーとキャッチーでダイナミックなサウンドの融合はどことなく90年代初頭に彼らが生み出した歴史的名作『クレイジー・ワールド』に似ている気もしないではない。

なにはともあれこの『ヒューマニティアワーI』、過去の名作の数々と肩を並べても見劣りすることはない傑作品であることに間違いはなさそうだ。
スコーピオンズの偉大さ、未だ健在なり!

-03/Nov/2007-

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