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NELSON/Becase They Can

because_they_can
アーティスト名 NELSON
アルバムタイトル名 Because They Can
勝手な評価(最高 100) 85
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 1995/06/21
短評 反発あり
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①(You Got Me) All Shook Up】 8.3
【②The Greate Escape】 8.3
【③Five O'clock Plane】 8.4
【④Cross My Broken Heart】 8.1
【⑤Peace On Earth】 8.4
【⑥Remi】 (インスト)
【⑦Won't Walk Away】 9.0
【⑧Only A Moment Away】 8.0
【⑨Joshua Is With Me Now】 (インスト)
【⑩Love Me Today】 8.1
【⑪Be Still】 8.0
【⑫Right Before Your Eyes】 8.3
【⑬Nobody Wins In The End】 8.7
【⑭After The Rain (Version '95)】 (ボーナストラック)
【⑮Nothing's Good Enough For You (Demo Version)】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪♪


いい加減なコメント

形式上ではネルソンのセカンドアルバムとなっている。
実質、本当のセカンドアルバムは『イマジネイター』なのだ。
しかしデビューアルバムとなった『アフター・ザ・レイン』と比べてみると、明らかにがらりと変化したその作品を市場では受け入れられないだろうというプロダクションの判断から、お蔵入りにされてその代役にこの『ビコーズ・ゼイ・キャン』が新たに作成された。

その今作だが、これもデビューアルバムと比べてみると違いが明確にわかるのだが、先にあげた『イマジネイター』との決定的な違いほどは無い。
ハードロック的な要素が極めて薄れた以外は期待通りのネルソンの音楽に仕上がっている。

特徴はアコースティックギターを前面に押し出した爽やかロック。
アルバム全曲がこれだ。
メリハリがなく、単調になりがちになるといった恐れもあるが、曲自体が良いせいでもあるのか、微塵もそんなことを感じさせないこのアルバムは凄いのではないだろうか。

①から⑤までさらりと軽快な心地よい音を届けてくれて、インストの⑥から重厚なハーモニーを奏でる劇的な展開のポップソング⑦が始まる。
これがアルバムの中でも極端に突出している素晴らしい出来の曲。
裏を返せばこの曲だけが他の曲にくらべて浮いてしまっている。
これをあえてアルバムに収録させた意図はなんなんだろう。
しかしこれが中盤にあるということで、うまくアクセントがつき、アルバムが一本調子にならなかったことに一役買っていることは事実。
本当に美しい楽曲だ。
ここから始まるアルバム後半も、美しいアコギの調べによって奏でられる透明感溢れる楽曲が次々と登場してくる。
ラストトラックの⑬はクイーンぽくて◎。
アルバムを引き締めるには十分すぎるほどのクオリティで存在感が大きい。

仕事がてらに後ろでBGMとして流すにはもってこいの作品と評されていてもおかしくはない。
ただ、聞き流すにはあまりにももったいなさすぎる。

音楽性自体は軽いのかもしれないが、改めてじっくり聴いてみると、味わい深く奥行きのある作品だと認識させられた。

-26/Mar/2006-

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ASIAN KUNG-FU GENERATION/ファンクラブ

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アーティスト名 ASIAN KUNG-FU GENERATION
アルバムタイトル名 ファンクラブ
勝手な評価(最高 100) 87
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2006/03/15
短評 調子戻った
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①暗号のワルツ】 8.0
【②ワールドアパート】 8.6
【③ブラックアウト】 8.7
【④桜草】 8.1
【⑤路地裏のうさぎ】 8.1
【⑥ブルートレイン】 8.3
【⑦真冬のダンス】 8.0
【⑧バタフライ】 8.4
【⑨センスレス】 9.0
【⑩月光】 8.5
【⑪タイトロープ】 8.4

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

ロックの存在感を取り戻す久々の傑作アルバムが登場してきた。

前作『ソルファ』は洗練されすぎた感じがあり、どこか好きになれなかった。
その反発心もあってか、アジカンにとって3枚目のアルバム『ファンクラブ』は聴く前から期待感が大きかった。
そして、それに応えるには十分すぎるほどの作品に今回は仕上がっている。

彼らの今までのアルバムには、恒例の疾走感が漂うファーストトラック、セカンドトラックという絶妙の流れがあったのだが今回はそれは無し。
いきなりミドルテンポで始まる①には少々驚かせられたが、ワルツの調べに乗ったアジカン独特の世界観が広がるこの楽曲はこれはこれで挨拶がわりには良いのかも知れない。
シングル曲にもなっている②、CM曲にも起用されていた③とおなじみのナンバーでアルバム序盤を畳み掛ける。
初期の楽曲に近い⑤、シングル曲⑥と勢いを保ちながら、圧巻の終盤に突入していく。
この終盤の4曲が絶妙のセンスで立て続けに聴くものを虜にしていく。
⑧で内に秘めたパワーをぐいぐいと楽曲の後半で盛り上げて行くとそれは⑨へと引き継がれる。
この⑨がアルバムの中で最強の輝きを放っており、クライマックスとなりうる曲になっている。
ぞくぞくとするイントロからサビへの展開、また加速して更に力強くなるこの曲は最高だ。
その余韻を引きづりながら⑩⑪とアルバムを締めるにはうってつけの楽曲を用意して、このアルバムは幕を閉じるのだが、もう一度聴いてみたいという欲求にかられてしまう。

またシングル曲がこの作品の中に入る事によって、新鮮に聴こえてくるのも興味深い。

そして後藤(vo、g)が書いているそれぞれの歌詞にもバンドの成長が伺えるのではないだろうか。
インタビューを見ていると、「今回は繋がるという言葉もたくさん出てくるけど、ちゃんと自分の言葉として使えてると思う」と答えている。
確固たる自信がなければこんなことは言えまい。

冒頭でロックの存在感ということを述べたが、べつに8ビートとか音楽的なことだけがロックではない。
ヒップホップが日本音楽シーンの中心となっているつまらない世界にあえて挑戦する精神性こそもロックなのだ。

音楽ファンの心の中に革命を。
それを実現できる可能性をもっているアルバムだ。

-19/Mar/2006-

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BUCKCHERRY/TIME BOMB

time_bomb
アーティスト名 BUCKCHERRY
アルバムタイトル名 TIME BOMB
勝手な評価(最高 100) 85
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 2001/03/14
短評 進化問われる
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Frontside】 8.2
【②Ridin'】 8.1
【③Time Bomb】 8.3
【④Porno Star】 8.0
【⑤Place In The Sun】 7.8
【⑥(Segue) Helpless】 8.5
【⑦Underneath】 8.4
【⑧Slit My Wrists】 8.5
【⑨Whiskey In The Morning】 8.1
【⑩You】 8.1
【⑪Slamin'】 8.0
【⑫Fall】 7.9
【⑬Good Things】 (ボーナストラック)
【⑭Open My Eyes】 (隠しトラック)

ヘヴイ度    ♪♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪


いい加減なコメント

ストレートで豪快、骨太なロックを聴かせてくれる。

ファーストアルバムと比べられてしまうとどうしても評価が小さくなりがちだが果たして本当にそうなのだろうか。
たしかにデビューアルバムは秀逸な作品だ。
その当時のロックファンが求めていたニーズにぴったりとあてはまる彼らの音楽性はまさにヒーローのそれであったし、限りない可能性を見せてくれる期待された作品であったのは間違いない。
真価が問われる第二作目をどんな形で表現してくれるのか、ファンは興味を持って待ち構えていた。

彼らが出した答えはロック然としたロックンロールアルバムだった。
純粋にロックが大好きだから結果このようになったのだろう。

力強いアップテンポのナンバーの①でこのアルバムは幕を開ける。
問答無用、有無を言わせぬロックンロールを堪能させてくれた後に続くナンバーはグルーヴを重視した、ミドルテンポの②。
その流れを汲むように③へと続くこの3曲でこのアルバムのイメージを完全に植え付けられる。

まるで下手に飾りをつけない、無駄な贅肉を削ぎ落としたボクサーのようなイメージ。

これでもかというほどストレートなロックは④にうつっても続く。
飽食気味になってきたところでゆったりとしたナンバー⑥がすごく効果的だ。
アコギから始まり、徐々に盛り上がりをみせていくこの楽曲は前作からの成長を感じさせるといってもいいだろう。

怒濤の後半はポップさを持っている⑦でリスタート。
重厚なロックだけではなく、こういった軽快なフックをもった楽曲を生み出せるのがバックチェリーの持ち味だ。
⑧も⑦と同様のタイプでキャッチーなサビはだれでもが口ずさめる。

終盤はもっとバラエティ豊かだ。
⑨で疾走感のある楽曲をみせてくれたと思ったら⑩で一転、落ち着いた感じのあるバラードでしっとりとさせてくれる。
再び心地よいグルーヴを感じさせるミドルテンポのロック⑪をしたところで最後は勢いのあるナンバー⑫で見事アルバムを締めくくった。
⑬⑭はボーナストラック。
ボーナストラックだが、⑭のピアノソングがとても美しい切ない。

これだけ優れたアルバムでありながら、それほど評価されていないのも心外だ。
裏を返せばそれだけファンはバックチェリーというバンドの実力を認めており、それに期待するレベルも想像以上だったことがわかる。

-12/Mar/2006-

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BLUE MURDER/Nothin' But Trouble

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アーティスト名 BLUE MURDER
アルバムタイトル名 Nothin' But Trouble
勝手な評価(最高 100) 80
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 1993/09/08
短評 鉄砲がけ可能
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①We All Fall Down】 8.7
【②Itchycoo Park】 (カヴァー曲)
【③Cry For Love】 7.8
【④Runaway】 7.6
【⑤Dance】 7.9
【⑥I'm On Fire】 7.9
【⑦Save My Love】 8.5
【⑧Love Child】 8.1
【⑨Shouldn't Have Let You Go】 8.1
【⑩I Need An Angel】 8.1
【⑪She Knows】 7.9
【⑫Bye Bye】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

スーパーグループというのは短命と相場が決まっている。
ホワイトスネイクでのキャリアを終え、ジョンサイクスが作り出したスーパーグループバンドというのがこのブルーマーダーであった。
当初のメンバーはジョンサイクス(g、vo)、トニーフランクリン(b)、カーマインアピス(dr)というHM/HRファンであれば涎が出そうなラインナップで大海原を出発したのだが、アルバム1枚を発表しただけでその後は音沙汰なしとなった。
そしてその4年もの月日を過ぎて再びブルーマーダーとして2枚目のアルバムが発売された。
ただしその【海賊船】に乗船していたオリジナルメンバーはジョンサイクスだけになっていた・・・。

新たなメンバーはマルコメンドーサ(b)、トミーオースティン(dr)、そして本作⑥だけでリードヴォーカルをとっているケリーキング(g、vo)となっている。

前作よりも非常に聴きやすく、わかりやすい楽曲が並べられている。
ヘヴィさが失われた感があるがそれを補う個性豊かな楽曲がいくつもあるし、無駄に長い楽曲も存在しない。
いわゆる普通のアルバムと言ってしまえばそれまでだが、ジョンが作り出す音楽に無限の広がりの可能性をもったアルバムだとも言えはしないだろうか。

①でのスピードチューンはアルバムをファーストトラックを飾るに相応しい勢い、クオリティを備えていて、アルバムの期待感を増幅させてくれる。ソリッドなギタープレイは健在であった。

そして一転、②ではポップな楽曲だ。
これはスモールフェイシズのカヴァー曲。
うまくブルーマーダーの曲として昇華できている。

③⑩ではジョンサイクスのエモーショナルなギターが堪能できる。
彼独特のビブラート奏法でこれでもかというほどギターで感情を表現できるギタリストは少ないものだ。

⑦の甘いメロディーを作ることに関してはまさに天下一品。


このアルバムを一言で表すのであれば、自由なジョンサイクスを楽しめる作品だと思う。
もともとブルーマーダーは彼の作り出したバンドであるし、彼一人だけもでブルーマーダー。
サイクスというバンド名に変えるといった案もあったのだが、今となってはそんなことはどうでもいいことだろう。

結局ブルーマーダー名義のスタジオアルバムはこれで最後になった。
ファンはジョンサイクスの音楽さえ聴ければなんだっていいのだ。

-05/Mar/2006-

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