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LIONSHEART/LIONSHEART

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アーティスト名 LIONSHEART
アルバムタイトル名 LIONSHEART
勝手な評価(最高 100) 87
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 1993/02/19
短評 突然変異
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Had Enough】 8.1
【②World Of Pain】 8.0
【③Ready Or Not】 8.1
【④So Cold】 8.0
【⑤Can't Believe】 8.9
【⑥Portrait】 8.7
【⑦Living In A Fantasy】 8.8
【⑧Stealer】 8.1
【⑨All I Need】 8.6
【⑩Have Mercy】 8.1
【⑪Going Down】 (カヴァー曲)
【⑫Good Enough】 8.2
【⑬In The Night】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪♪
ポップ度    ♪♪


いい加減なコメント

まさに邦題どおりの獅子の咆哮だ。
この溢れんばかりのブリティッシュロックの力強さ、眩しさを目の前にしたら誰もが皆納得するだろう。

元グリムリーパーのスティーブグリメット率いるライオンズハートのデビューアルバム。
ヴォーカリストである彼の体型からは似つかぬ、セクシーかつムーディー、そして伸びのある美声はあの人、そう、デイビットカヴァーデルを彷彿とさせる。

となると行き着く先は当然彼らの大先輩でもあるホワイトスネイクとなるわけである。
当初このアルバムを聴き始めたは頃は、所詮ホワイトスネイクの二番煎じだと正直思った。
言い換えるならホワイトスネイクの失敗作だった『スリップ オブ ザ タング』をライオンズハートなりにうまく焼き直して発表したものだと。
①②③④あたりがその頃のホワイトスネイクの雰囲気を醸し出している。
無意識のうちにどうしても比べてしまうのは仕方がないだろう。

しかしこれはとんでもない誤解だと判明した。
彼らには彼らのブリティッシュロックが存在するわけで、その集大成はとっておきの秀作⑤において遺憾なく発揮されている。
流れるような綺麗なサビ、それでいてウェット感に満ちていて、どこか泥臭い。
表現はあいまいになってしまったが、新しい形としての未来がそこにはあったように思える。

また⑥⑦といった曲は、イギリスではなく北欧的なロック要素(様式美)もふんだんに取り入れられていて、ブリティッシュロックにこだわり過ぎて袋小路に追いつめられる危機を脱している。
実に見事だ。

そして究極のこだわりとも言える楽曲が⑨ではないか。
まさに70年代のブリティッシュロックを体現しているこの楽曲は渋くて、そして味わい深いスローリーなナンバーだ。
懐の深さを垣間見せてくれるこのバンドに期待感はより一層高まるばかりであった。

この素晴らしいアルバムを引っさげて、初来日公演したときの練習不足で無様な姿を露呈してしまった悲劇は、ファン、メディアから批判の集中砲火を浴び、明らかにバンドとしての質の評価を下げた。
でもアルバムとしては超一級品であることに変わりはない。
それよりもソングライティングの核でもあったオワーズ兄弟の脱退のほうのが一番の悲劇だろう。
以後、このアルバムのクオリティーを上回る作品は出せていない。

ライオンズハートにとっての奇跡の一枚だ。

-26/Feb/2006-

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SEX MACHINEGUNS/MADE IN USA

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アーティスト名 SEX MACHINEGUNS
アルバムタイトル名 MADE IN USA
勝手な評価(最高 100) 78
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 2006/02/08
短評 連闘可能
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①サボテン兄弟】 7.8
【②JUNK FOOD】 7.9
【③SAMURAI No.7】 7.9
【④ZERO】 7.9
【⑤Mr.JOURNEY】 8.3
【⑥SWEET SWEET】 7.9
【⑦MAMA SAN VOLLEY】 7.8
【⑧限りなき抵抗】 7.8
【⑨愛人28】 8.1
【⑩ダイヤルロック式 金庫】 8.3
【⑪REACH FOR THE SKY】 8.1
【⑫HUNGRY EYES】 8.0

ヘヴイ度    ♪♪♪♪
スピード度   ♪♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪


いい加減なコメント

タイトル名からも示す通り、今回のレコーディングはアメリカで行われた。
そのアメリカという憧れ、イメージに触発されたのか、今回のアルバムは今までとは少し違う雰囲気を醸し出している。

スラッシュメタル一辺倒というよりもこのMADE IN USAはどちらかと言うと曲のグルーヴを大切にしているように思える。
まるでLAメタルを彷彿とさせてくる楽曲があちこちから汲み取れるのだ。
もっとも顕著なものが⑥⑪であろう。
どこからどうみてもモトリークルーを意識している。
マシンガンズのメンバーがインタビューでもそう語っていたので間違いないだろう。
ヴォーカルもノリノリでAhとかOh yeahとか日本語としては普通だったら恥ずかし単語をいつも以上にしかし無理無く駆使して曲を盛り上げている。
このアルバムを象徴している楽曲だ。
⑤⑨は新旧のドッケンを思わせるし、⑩はもろにガンズアンドローゼズそっくりだ。
やはりこれもアメリカだし、そういった点でこのタイトルどおりになっているのかもしれない。

とは言ってみたものの、④⑦みたいなお得意の生活密着型の歌詞も健在だ。
聴いていて思わず吹き出してしまうような歌詞に、バリバリHM/HRを聴かせるバンドはどこを見回してもこのセックスマシンガンズ以外にはないのではないか。

注目すべきなのはやはり音質であろう。
スコっと抜ける感じのあるドラムサウンドに象徴されるように、今までのマシンガンズサウンドとは違った演奏が味わえる。
この音だからなおさらアメリカンテイストだと思ってしまうのだ。

セックスマシンガンズに詳しいファンの友人に尋ねてみた。
今回の変化を身近なファンはどう思っているか興味があったからだ。
返ってきた答えはこうだった。
『ファンの間でも好き嫌いがはっきりでるアルバムじゃないかな。私は結構好きだけど。』

やはり、予想していた答えだった。
うまくすれば新たなファンの獲得に成功するかもしれない可能性を秘めているアルバムなのかもしれない。

-21/Feb/2006-

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JUDY AND MARY/POP LIFE

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アーティスト名 JUDY AND MARY
アルバムタイトル名 POP LIFE
勝手な評価(最高 100) 84
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 1998/06/24
短評 バランス不安
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①ドュビドュバディスコ フィーチャリングウィズ サー・サイコ・セクシー】 (イントロ)
【②ミュージックファイター】 7.8
【③イロトリドリ ノ セカイ】 8.5
【④散歩道】 8.6
【⑤BATHROOM】 8.2
【⑥ランチインサバンナ】 7.0
【⑦ジーザス!ジーザス!】 8.5
【⑧ステキなうた】 8.4
【⑨ナチュラルビュウティ’98】 8.4
【⑩手紙をかくよ】 8.3
【⑪グッバイ】 8.2
【⑫LOVER SOUL】 8.8

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

今、ジュディアンドマリーが熱いことになっている。
彼らのベストアルバム『FRESH』のリマスター版が発売され、ものすごく売れ行きが好調らしいのだ。
解散してから5年経つというのに、未だにファンの間では輝きは衰えることを知らないらしい。
それどころか、もしかするとジュディマリ未見のファンも後追いで増殖していくのではないだろうか。

さてそのジュディアンドマリーの脂の乗り切った時期に発表された作品と言えば、前にもここで扱った『THE POWER SOURCE』と今回ピックアップした『POP LIFE』だろう。
今作では【50分の空想世界に誘われた物語】という言葉がピッタリとあてはまる。
まるで小説っぽい構成だ。
起承転結がはっきりしている。
①②あたりが前章、③から⑨までが盛り上がり、⑩⑪⑫できっちり締めている。
前作と比較すると、やりたいことを全てつぎ込み、②のようにめちゃくちゃに、攻撃的になっているのだが、全てを通して聴き終えてみると不思議と無理も無くすんなりジュディマリらしい音楽として落ち着いているのは見事だ。

そのなかでもあきらかにインパクトが強い楽曲がシングル曲の⑫。
たしかインタビューか何かでこの曲でレコード大賞をとるとメンバーが豪語していたことを思い出す。
スローでメローなやさしさが溢れる楽曲はアルバムを締めくくるにはもってこいの作品で、メンバーたちの自信作だったのが窺える。

その他、やはりシングル曲となった④はパワー全開のポップソングでバンドの代表曲となっている。
実はこれドラマーの五十嵐が作曲している。TAKUYA(g)、恩田快人(b)にはさまれて、地味でも良い仕事をこなしている。

また、③はベスト盤には収録されていないが、歴代のシングル曲に見劣りしない秀逸な楽曲だ。
TAKUYAのサイドプロジェクト、ROBOTSでも持ち歌として披露していたはずだ。

それよりも今作で驚いたのがTAKUYA主体のバンドに変貌を遂げてしまったのかと思えるほどのTAKUYA作曲の楽曲がほとんどを占めている事。
11曲中、恩田が1曲、五十嵐が1曲でその他は彼によるもの。
ギタリストTAKUYAとしてのセンスと実力が開花したアルバムとも言えるのではないか。
しかし、一方ではメンバー間の微妙なバランスが崩れてしまったと捉えかねない危険スレスレな匂いも漂わせていることも確か。

かわいくて、かっこいい。
ちょっとスリリングなアルバムだ。

-11/Feb/2006-

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