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JUDY AND MARY/The Power Source

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アーティスト名 JUDY AND MARY
アルバムタイトル名 The Power Source
勝手な評価(最高 100) 85
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 1997/03/28
短評 充実一途
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①BIRTHDAY SONG】 8.3
【②ラブリーベイベー】 8.0
【③そばかす】 8.2
【④KISSの温度】 7.9
【⑤Happy?】 8.1
【⑥Pinky loves him】 7.5
【⑦くじら12号】 8.8
【⑧クラシック】 8.8
【⑨風に吹かれて】 8.2
【⑩The Great Escape】 8.0

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪♪


いい加減なコメント

バンドにとってヴォーカリストは花形である。
くせのある歌い方、声に特徴があるヴォーカリストが在籍するバンドというのは、聴き慣れない新曲を発表してもリスナーはすぐさま『これは○○のバンドだ』と理解できるからだ。
これはバンドにとってはものすごい有利でもあり、ヴォーカリスト脱退などシチュエーションが違えば致命的な欠点にもなりかねない。
こういったバンドは実は結構少ないもので、ヴォーカルにYUKIを擁していたジュディアンドマリーは希少価値の高いバンドであったとも言える。

5年前に電撃解散したジュディアンドマリーだが、脂が乗り切った時期に作成されたアルバムがこの『The Power Source』、直訳すると『電源』だ。

そのタイトルどおりに、聴けばこちらがエネルギーすなわち元気がもらえそうな全10曲が揃えてある。
売れに売れた先行シングル曲の③⑦⑧を筆頭に、シングルカットされたイケイケ感のある②、柔らかい表現力が溢れる④、ロックしている⑤、メロウな⑥などこれでもかというぐらいバラエティ豊かに構成されており、当時のジュディマリの勢いが感じられる。

確実に力をつけてきた彼らが満を持して発表したこのアルバムは、作詞においては全面的にYUKIが主導権を握っているが、作曲に関してはTAKUYAが6曲、恩田快人が4曲と二人の個性がうまく交わった優れたバランス感覚がアルバムに反映されている。
そこがジュディマリの最大のセールスポイントであり、それによってYUKIのクラクラとしてしまう甘い声の魅力が余すところなく発揮できるのである。

その後、日本の音楽シーンにはジュディマリに影響されたいくつかの亜流が生み出されてきたが、当然ながらジュディマリまで達するレベルなどはなく、それを越えるのはジュディマリ自身でしかない。

ジュディマリの最高作品は?
『Miracle Driving』?
『Pop Life』?
いいや、違う。
この『The Power Source』だ。

-29/Jan/2006-

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SLAUGHTER/Stick It To Ya

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アーティスト名 SLAUGHTER
アルバムタイトル名 Stick It To Ya
勝手な評価(最高 100) 83
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 1990/05/11
短評 初戦から
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Eye To Eye】 8.0
【②Burnin' Bridges】 8.2
【③Up All Night】 8.5
【④Spend My Life】 8.1
【⑤Thinking Of June】 (イントロ)
【⑥She Wants More】 8.0
【⑦Fly To The Angels】 8.7
【⑧Mad About You】 8.0
【⑨That's Not Enough】 7.8
【⑩You Are The One】 8.0
【⑪Gave Me Your Hart】 8.4
【⑫Desperately】 8.2
【⑬Loded Gun】 8.3
【⑭Fly To The Angels】 (アコースティックバージョン)
【⑮Wingin' It】 7.0

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

マークスローター率いるスローターのデビューアルバム。

HM/HRにおいて大きな転換期となる90年代の初頭に、この新人バンドは産声をあげ、ハードロックシーンに華々しいデビューを飾った。
特にシングルとなったバラード曲⑦のスマッシュヒットのおかげで一躍注目を浴び、その名を轟かせる事に成功する。

このアルバムを一言でまとめるのならば、【ハードロックの優等生アルバム】と言ったところか。
新人とは思わせない曲構成の素晴らしさと、落ち着いたプレイスタイルはもはや円熟味を醸し出し、聴き手側はずっしり構えながらスローターの作り出す音楽を堪能できる作品となっている。
オーソドックスな古くさいロックとも言えなくないが、正攻法でグイグイ押してくるこのアルバムには好感が持てる。

しかし、13曲は多過ぎたのではないか。
これが正直な感想である。
1曲1曲のクオリティは高いのだが、同じ手法で続けてこられると飽きてくることもある。
手を変え品を変え違ったアプローチを仕掛けてくる楽曲を、アクセントの意味を込め1曲でもどこかに埋め込めば違った印象にもなっただろうと思うのだが・・・どうだろうか。
確かにアカペラを用いた⑮があるのだが、インパクトに欠けるし、おまけみたいな存在でしかない。

難癖をつけようとこのアルバムが優秀なことには変わりなく、注目する楽曲がいくつか存在する。
力強いロックソングの③は⑦と双璧を成してこのアルバムを形成している重要な楽曲である。
サビのわかりやすさもあるのだが、それでも良く練られた曲構成の良さもあり聴き逃せない絶品の曲に仕上がっている。

その他にも⑪⑫⑬といった楽曲など随所で光るものがある。

新鮮さはないが、親近感はある。
面白みが少ないが、充実度は大きい。
そんな一枚であることは確かだ。

-22/Jan/2006-

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GUNS N' ROSES/Use Your Illusion II

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アーティスト名 GUNS N' ROSES
アルバムタイトル名 Use Your Illusion II
勝手な評価(最高 100) 88
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 1991/09/17
短評 休み明けでも
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Civil War】 8.0
【②14 Years】 7.7
【③Yesterdays】 7.9
【④Knockin' On Heaven's Door】 (カヴァー曲)
【⑤Get In Te Ring】 8.2
【⑥Shotgun Blues】 8.5
【⑦Breakdown】 8.3
【⑧Pretty Tied Up】 8.4
【⑨Locomotive】 8.3
【⑩So Fine】 7.8
【⑪Estranged】 9.2
【⑫You Could Be Mine】 9.5
【⑬Don't Cry】 6.9
【⑭My World】 0.9

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

Iに引き続き同時に発表されたアルバム。

こちらもIと同等の雰囲気を醸し出しているが、どちらかというとIIのほうのが、アルバム単位としてはまとまっているように思える。
すんなりと受け入れられた。
アルバム発表前から既に知られていた①④⑫などが入っているので馴染み深いせいでもあるだろう。


既にIで語っているのであまり説明がない。


以下気になった楽曲に対する雑感。

④はすでにライヴでも定番でボブデュランのカヴァー曲。
ガンズらしいアレンジに仕上がっている。
今更このアルバムに収録する必要があったのか。

⑤はマスコミ、⑥は当時対立していたモトリーに対して攻撃した曲と言われている。
双方の楽曲とも非常にノリの良いアップテンポのナンバー。

⑪は壮大なバラード曲。
IにNovember Rainがあるのなら、こちらには⑪がある。
ピアノとギターが相乗効果を生み出し、最初から最後まで盛り上がりをみせる。

そして⑫はご存知、映画ターミネーター2の主題歌となっていたこのアルバムの先行シングル曲。
良く出来過ぎた感のあるこの曲は、アルバム終盤を飾るクライマックスにはうってつけのナンバーだ。

⑬⑭はこのアルバムからみれば蛇足。
なくても良かったのではないだろうか。


巨大な力を持ったモンスターバンドは、これ以降カヴァー集のアルバムを発表するが、イジーやスラッシュ、ダフが脱退していき名前だけが残った虚構のバンドへとなっていく。
今の時点でこれがオリジナルアルバムとしては【最新】となるのだろうが、すでに15年も前のアルバムだ。

最後になるがI、IIを聴き終えて改めて思ったことがある。
やはり一枚にまとめて発表すればまた違った評価になったのではないだろうか。
しかしそんなことをせず、自分たちのやりたいようにやる。
そんな姿がガンズらしくていいんじゃないのかと思い直してしまうあたり、影響力が強いアルバムだったということか。

-15/Jan/2006-

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GUNS N' ROSES/Use Your Illusion I

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アーティスト名 GUNS N' ROSES
アルバムタイトル名 Use Your Illusion I
勝手な評価(最高 100) 86
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 1991/09/17
短評 休み明けでも
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Right Next Door To Hell】 7.9
【②Dust N' Bones】 7.7
【③Live And Let Die】 (カヴァー)
【④Don't Cry】 7.0
【⑤Perfect Crime】 8.0
【⑥You Ain't The First】 7.7
【⑦Bad Obsession】 8.0
【⑧Back Off Bitch】 8.9
【⑨Double Talkin' Jive】 7.9
【⑩November Rain】 8.3
【⑪The Garden】 8.2
【⑫Garden Of Eden】 8.2
【⑬Don't Damn Me】 9.3
【⑭Bad Apples】 8.3
【⑮Dead Horse】 8.3
【⑯Coma】 8.1

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

まさにやりたい放題のアルバム。
出来上がった曲をもったいないからそのまま全部つぎ込みました的な感覚で構成されていると思わざるえない。
しかもIだけに限らず同時にIIも発売するといった荒技で、当時からすればそれは驚きであった。

アルバムの色としての統一性とかも感じられなく、ごった煮。
曲の出来の善し悪しなどを超越して、それでも全てがガンズらしいと思えるのが不思議だ。
それにしてもデビューアルバムからこのセカンドアルバムが完成されるまで4年。
待たされた。
待望されたアルバムであったことは確かで、国内盤では実に7人もの雑誌編集者や評論家がアルバムのライナーノーツを寄稿している。まさに前代未聞のモンスターアルバムであった。

ダフのベースがうなりをあげながら始まる①から10分以上にも及ぶ大曲⑯までのじつに70分。
これを長いと感じる人もいれば、あっという間という人もいるだろう。
私は長かったように思えた。
前半のインパクトの無さがそのまま後半におよび、トータル的にはイマイチ感を醸し出していた。
ただ、個性を放つ楽曲もあった。
それを以下に挙げる。
                                       
③はポールマッカートニー率いるウィングスのカヴァー曲。
ガンズ流にうまくアレンジがされていて、もはやガンズの持ち歌と認識している人も少なくないのでは?

⑧は王道をいくHRといった要素が多く、サビや曲構成が万人に受けやすいキャッチーかつ格好良い楽曲。

⑩は壮大な世界が広がるバラード曲。ただちょっと無駄に長過ぎる感じがする。

⑪はミドルテンポの独特の雰囲気があるこの曲はバッキングヴォーカルにアリスクーパーが参加している。

そしてこのアルバムの中での一押しは⑬。
テンポの良さと、初期のアルバムに通じるアクセルの勢い、痺れるようなスラッシュのギターソロとどこを切ってもガンズ節が炸裂している。同じような⑫もあるのだが、味が出ている点ではやはり⑬のほうのが最高だ。

と、散々くだらない感想をならべてきたが、やはりガンズが作り出す音楽はガンズであって、他のものが及ばない孤高の存在であることをこのアルバムで証明されている。
IIと比べてみることじたいナンセンスなことだが、IIより勝っている点といえば個性のある楽曲が集まっていることか。
多種多様なガンズの音楽が堪能できる。

-08/Jan/2006-

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MOTLEY CRUE/Girls, Girls, Girls

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アーティスト名 MOTLEY CRUE
アルバムタイトル名 Girls,Girls,Girls
勝手な評価(最高 100) 88
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 1987/06/13
短評 今度こそ
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Wild Side】 8.5
【②Girls,Girls,Girls】 8.6
【③Dancing On Glass】 8.3
【④Bad Boy Boogie】 8.3
【⑤Nona】 (インスト)
【⑥Five Years Dead】 8.3
【⑦All In The Name Of ...】 8.2
【⑧Sumthin' For Nuthin'】 8.3
【⑨You're All I Need】 8.5
【⑩Jailhouse Rock】 (ライヴ)

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪


いい加減なコメント

『シアター・オブ・ペイン』はどこか中途半端な作品だった。
その中アルバム内でヒットした楽曲といえばカヴァーした『スモーキー・イン・ザ・ボーイズルーム』とバラードの『ホーム・スウィート・ホーム』だけであった。
モトリーとしてはこういったなよなよしたイメージを恐れたのかもしれない。

そして次に出してきたアルバムがこれ。
そう1987年に発売さてたモトリー4作目となる『ガールズ・ガールズ・ガールズ』である。
「お前ら何処見てんだ。俺たちはバラードをやるだけのバンドじゃないんだぞ。」
というメッセージが聴こえるかのように、本作では男の匂いがプンプン漂うようなマッチョなアルバムに仕上がっている。
この時代のロックと言えばドラッグ、酒、セックスといったイメージがつきまとう。
その要素を全て詰め込んだのがこの『ガールズ、ガールズ、ガールズ』と言ってもいいだろう。

完全なるロックンロールアルバムだ。
いや、典型的なロックンロールだと言ったほうのがいいのだろう。
単純明快でカッコいい。ただそれだけ。
それだけで充分にこのアルバムを楽しめる。

①②はライヴでも定番になっている楽曲で、このアルバムのオープニングを飾るに相応しいチューンである。
映像的にはトミーリーの豪快なドラム回転やメンバーのハーレーダビットソンに跨がって登場などでもおなじみだろう。
③④⑥⑦⑧も同じようなテンポの楽曲で、考えてみればこのアルバムのほとんどを占めている。
それでも飽きさせずに最後まで聴かせてしまうのは、やはりモトリーだから成せる業なのかもしれない。
⑨は美しく切ないバラード曲。
ビデオクリップでは愛する人を永遠に自分のものとしようと殺してしまう映像で物議を醸し出し放送を禁止された。
ここでもお騒がせのモトリーは健在だ。

ちなみに、これまでバンドと二人三脚で歩んできたプロデューサー、トムワーマンと組んだ最後の作品となった。

それにしてもこの毒々しい音楽は、今もなお美しい。
伝説ここにあり。

-02/Jan/2006-

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