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Vince Neil/Carved In Stone

carved_in_stone
アーティスト名 Vince Neil
アルバムタイトル名 Carved In Stone
勝手な評価(最高 100) 69
お勧め度(最高 ★x5個) ★★☆☆☆
発売日 1995/09/10
短評 変わり身注意
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Breakin' In The Gun】 7.0
【②The Crawl】 7.5
【③One Way】 6.9
【④Black Promises】 7.9
【⑤Writing On The Wall】 6.8
【⑥Makes Us Feel】 7.7
【⑦One Less Mouth To Feed】 7.0
【⑧Find A Dream】 7.0
【⑨Lust For Life】 (カヴァー曲)
【⑩The Rift】 7.0
【⑪Skylar's Song】 7.8
【⑫25 Or To 4】 (カヴァー曲)

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪
メロディアス度 ♪
ポップ度    ♪♪

いい加減なコメント

『衝撃』を受けたアルバムだった。

当時、モトリークルーをクビになっていたヴィンスニールのソロアルバムの第二弾である。
華々しく再出発を果たした素晴らしいファーストアルバム『エクスポーズド』とはうって変わって気怠さ感を全面に押し出したダークな作品に仕上がっていた。
このときの時代背景を考察してみると、こういった方向に流れて行ってしまうことは致しかたないのか。
他のアーティストもこぞって音楽性を変えた時もあって正直『ヴィンスよ、お前もか』と思ってしまった。

①の始まり方から嫌な予感を察知した。
けたたましく鳴り始めるサイレン音が急にしおれてくるSEを聴き終え間髪入れずラップ調のメロディ。
これがあのヴィンスなのか、驚かざるえない。
次から次へ流れてくる楽曲は、ファーストアルバムとは正反対に位置するまさに『負』のイメージ。
ゆっくり、ねっとりとした音質が絶望への入り口へと誘われてゆく。

やはり脱退したスティーヴスティーヴンスのダメージがこのアルバムにのしかかってきている。
前作のメロディの生命線を握っていたのはスティーヴだったことがはっきりとわかった。
この手の音楽はモトリーのドラマー、トミーリーが後年目指していた方向性と一致するのではないだろうか。
なんとも皮肉なものだ。

そして⑪で、いきなりこれらのアルバムに相応しくない曲が登場する。
ヴィンスの実の娘への永遠の別れを歌ったスカイラーズソングだ。
幼くして亡くしてしまった最愛の娘への想いが溢れ出てくる、悲しいラヴソングである。

ロック然としていて聴きごたえのある楽曲が、なんとシカゴのカヴァー曲⑫の『長い夜』だけだったというのが今回の最大の驚きだった。

こんなことをするためにロックスターをやってきたわけじゃないだろ、ヴィンス。

-28/Aug/2005-

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Dizzy Mizz Lizzy/Dizzy Mizz Lizzy

dml
アーティスト名 Dizzy Mizz Lizzy
アルバムタイトル名 Dizzy Mizz Lizzy
勝手な評価(最高 100) 85
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 1995/01/18
短評 仕上良好
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Waterline Intro】 (イントロ)
【②Waterline】 8.5
【③Barbedwired Baby's Dream】 8.5
【④Love Is A Loser's Game】 7.9
【⑤Glory】 8.6
【⑥67 Seas In Your Eyes】 8.5
【⑦Silverflame】 9.0
【⑧Love Me A Little】 7.8
【⑨Mother Nature's Recipe】 8.0
【⑩...And So Did I】 8.1
【⑪Wishing Well】 8.3
【⑫Hidden War】 8.0
【⑬For God's Sake】 8.1
【⑭Too Close Too Stab】 8.0
【⑮Hurry Hurry】 7.7

ヘヴイ度    ♪♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪

いい加減なコメント

『クセ』を楽しめ。

このアルバムはそれを如実にに語っているように思える。

プリティメイズを輩出したデンマークから新たなロックバンドが誕生した。
その名をディジーミズリジー。
ご存知ビートルズの曲名が由来となっている。

聴いてもらえればわかると思うが、メロディが独特の雰囲気を醸し出している。
音楽のジャンルを一括りにできない幅広いバリエーションを持っていると言っていいだろう。

最初の頃は新鮮味があり、軽い興味だけで聴いていたが、気づいてみるとその魅力に取り憑かれてしまっていた。
一度はまるとなかなか抜け出せないタバコなどの中毒性のそれと似ている。


強烈なリフとメロディラインが印象的な②③。
単調なメロディなのになぜか強烈な個性を光らせる⑤。
静かな中にも幻想的な世界が広がる⑦。
昔のブラックサバスを彷彿とさせる⑪。
その他にも彼らではないと味わえない個性が堪能できる楽曲がいくつも存在している。

私は今から10年近く前に日比谷野音で彼らのライヴを見たことがある。
⑦を演奏していたときのあの独特な会場の雰囲気と漆黒の闇が訪れようとしていた東京の夕焼けの空を忘れられない。

一発屋として認識されがちなディジーミズリジーだが、確かに彼らはその時期、音楽シーンの中にいた。
異彩を放ちながら、ディジーミズリジー中毒者を増殖させていったのだ。

そのデビューアルバムとなったこの作品はハードロック、オルタナティヴがうまく融合できた希有な例ではないだろうか。
後にも先にも類を見ない貴重なアルバムである。

-21/Aug/2005-

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中森明菜/プロローグ(序章)

プロローグ
アーティスト名 中森明菜
アルバムタイトル名 プロローグ(序章)
勝手な評価(最高 100) 93
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★★
発売日 1982/07/01
短評 態勢万全
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①あなたのポートレート】 8.5
【②Voyage】 6.8
【③イマージュの翳り】 9.0
【④条件反射】 8.5
【⑤Tシャツ・サンセット】 8.0
【⑥銀河伝説】 9.3
【⑦スローモーション】 9.3
【⑧A型メランコリー】 8.7
【⑨ひとかけらのエメラルド】 8.3
【⑩ダウンタウンすと〜り〜】 7.9

ヘヴイ度    ♪
スピード度   ♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪♪♪

いい加減なコメント

23年前の名盤は四半世紀近くたった今でもその輝きは失わずにいる。

ご存知、日本歌謡界の歌姫こと中森明菜の記念するデビューアルバムである。

どうしてもデビューシングルの⑦ばかりが注目されがちだが、アルバム全曲といっていいほど良質な楽曲がずらりと顔を並べている。
しかも曲ごとに違う印象をもつ個性豊かな楽曲群を小娘はそれぞれに合った歌い方でうまくまとめているのだ。

ただのアイドルではない。
将来性豊かな才能を惜しげもなく見せつけるこのアイドルは、その後も邦楽のニューミュージックシーンを盛り上げていくこととなる。


特筆すべきは、現在の歌い方と全く違うというところ。
このころの中森明菜は、伸びのある綺麗な高音を聴かせてくれた。
凄みのある低音、妖艶な不幸さを全面に押し出した今の歌い方ではない。
そのギャップが新鮮さを増して21世紀に運んでくれる。

今に近い歌い方をしているのは④⑧⑩といったところか。
上記にあげた楽曲は山口百恵らしさを出しているといっていい。

一方、②⑦など松田聖子らしさを覗かせる楽曲もあるのが興味深い。

そう考えるとこのアルバムでどちらの方向性に向かうべきなのか、当時のプロダクションは試行していたのではないだろうか。
しかしそんなことも、アルバムを聴いたリスナーたちには関係ない。
良質な楽曲に乗って届いてくる、初々しくも美しく、それであって力強いその声の前ではどうでもいいことなのだ。

このころから失恋ソングを歌わせたら天下一品なのはさすがだ。
③を聴いていると貫禄さえ漂ってくる。


ちなみに私は当時小学生(低学年)。
父親の車の中で聴いていた明菜のデビューアルバムを20年以上過ぎた今、改めて聴いた。
その間は一度たりとも聴いていない。
それでも不思議なことに曲は全部覚えていたし、歌詞も7割近く覚えていた。

大人から子供まで、愛されるべきアルバムだと思っている。

-13/Aug/2005-

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SLASH'S SNAKEPIT/Ain't Life Grand

aint_life_grand
アーティスト名 Slash's Snakepit
アルバムタイトル名 Ain't Life Grand
勝手な評価(最高 100) 85
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2000/09/21
短評 仕上良好
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Been There Lately】 8.1
【②Just Like Anything】 8.0
【③Shine】 8.0
【④Mean Bone】 8.9
【⑤Back to the Moment】 8.0
【⑥Life's Sweet Drug】 8.0
【⑦Serial Killer】 8.6
【⑧The Truth】 7.8
【⑨Landslide】 8.3
【⑩Ain't Life Grand】 7.7
【⑪Speed Parade】 8.0
【⑫The Alien】 7.9
【⑬Rushed Heroes】 (ボーナストラック)
【⑭Something About Your Love】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪
ポップ度    ♪♪

いい加減なコメント

スラッシュといえば、元ガンズアンドローゼズのギタリスト。

今になっても、必ずこの決まり文句がついてしまうぐらい、ガンズにはスラッシュが多大な要素を占めていたのは事実だ。
そのガンズを脱退したスラッシュが渾身の力を注ぎ込んで作成したアルバムがこれだ。

次々と繰り出すギターフレーズは、ガンズそのものだ。
改めてスラッシュがガンズの心臓部だったと知らされる。

こんな重要な人物が抜けてしまった巨大なモンスターバンドは今後どういった方向に行くのは知る由もないが、音楽をやりたいという情熱に燃えたぎる男には、もはやそんなことは関係ないのか。
スラッシュズ・スネイクピットはそんなことすら感じさせる、熱いアルバムに仕上がっている。

前作『it's five o'clock somewhere』と比較してみたい。
このときはヴォーカルがエリック・ドーヴァーだった。
特徴としてはブルージーさを感じさせるシンガーである。
ただし、アルバムの色自体がどうしてもその色だけに染まってしまったし、スラッシュもどこかで手を抜いていた印象を受けた。
決して駄作とかそういった感じではなく、どう表現したらいいのだろうか。
面白みに欠けたと、そう表現してみたい。
そして今回は前作に足りなかったものがプラスされている。

④のギターソロはまさにスラッシュ節炸裂だ。
アクセルが唄えばそのままこれはガンズといっても差し支えない。
しかし、この歌声の主はアクセルではなくソウルフルに歌い上げるロッドだ。
この時点でこれはスラッシュの別バンドなのだと認識させられる。

このアルバムの完成度の高さはスラッシュだけによるものではなく、ロッドが健闘している点が見逃せない。
力強く歌い上げるシンガーは、バンドそのものの良さを十分に引き出しリスナーを惹き付ける魅力的な歌声を持っている。

色々な意味で足枷を外されたギターヒーロー、スラッシュの溢れんばかりの才能がこのアルバムには如実に現れている。
現在活動を継続させている『ヴェルベット・リヴォルヴァー』のファーストアルバムよりも、正直こっちのアルバムのほうのが好きだ。

-09/Aug/2005-

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