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SKID ROW/Subhuman Race

sub_human_race
アーティスト名 SKID ROW
アルバムタイトル名 Subhuman Race
勝手な評価(最高 100) 75
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 1995/03/28
短評 地力ある
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①My Enemy】 8.1
【②Firesign】 8.0
【③Bonehead】 7.5
【④Beat Yourself Blind】 8.6
【⑤Eileen】 7.7
【⑥Remains To Be Seen】 7.4
【⑦Subhuman Race】 7.4
【⑧Frozen】 7.9
【⑨Into Another】 8.0
【⑩Face Against My Soul】 8.4
【⑪Medicine Jar】 8.4
【⑫Breakin' Down】 7.9
【⑪Iron Will】 6.9

ヘヴイ度    ♪♪♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪
ポップ度    ♪♪

いい加減なコメント

行き着くところまで来てしまった感じのあるアルバム。

ファーストアルバムで見せた繊細でメロディアスなハードロック、セカンドアルバムにおいては強靭なヘヴィメタルサウンドを我々の前に突きつけてくれた。

サードアルバムとなる今作ではどんなアプローチで楽しませてくれるのだろうか。
その答えがこれか。

『重い』

この一言につきる。
スキッドロウの魅力である、ヘヴィさと繊細さのバランスの良さがこのアルバムで崩れた。
完全にベクトルはゆったりとした重厚な縦ノリのヘヴィサウンドへと指していた。

これはこれでいいのだと思うが、今となっては変化しすぎた。
また、その必要性があったのか。
劇的な展開の楽曲が皆無で、全ての楽曲が『負』といったイメージ背負っているかのように見える。
冷静に見ても、楽曲のクオリティさが今ひとつ足りない。
中途半端な曲が多すぎた。

もう一度問う。
メンバー自身はこの方向性で本当に良かったのだろうか。
この数年後のバズの脱退とともにバンドは勢いを失っていくが、その凋落の始まりは明らかにこのアルバムからだったと思われる。


さて、『サブヒューマンレース』の見所は何と言ってもバズの歌唱力だろう。
①を聴き始めてバズのその強力な歌声に瞠目した。
もともと高音部の伸びのある声は素晴らしいとは思っていたが、このグルーヴ感溢れる歌声はなんとも言い難い感動を覚えた。
まるで自分の声質を弄ぶかのような、余裕がみられるシンガーの実力ぶりがこのアルバムでは発揮されている。
④を聴いてみれば一目瞭然だ。
そういった面がこれらの楽曲によって開花させたのは否定できない。

ライナーノーツには『成長力』という言葉で、このアルバムの変化ぶりをうまくごまかしている。
成長すればなんだっていいのだろうか。

確かにメンバーたちの演奏の成長ぶりは窺える。
ただそれだけだ。

楽曲に対しての親しみ感は『スレイヴ・トゥ・ザ・グラインド』のそれと比べれば遥かに少ない。

-31/Jul/2005-

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Pretty Maids/SIN-DECADE

sin-decade
アーティスト名 Pretty Maids
アルバムタイトル名 SIN-DECADE
勝手な評価(最高 100) 84
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 1992/03/36
短評 展開如何
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Running Out】 8.8
【②Who Said Money】 7.9
【③Nightmare In The Neighbourhood】 7.5
【④Sin-Decade】 8.0
【⑤Come On Tough Come On Nasty】 8.0
【⑥Raise Your Flag】 8.0
【⑦Credit Card Lover】 7.9
【⑧Know It Ain't Easy】 7.9
【⑨Healing Touch】 7.9
【⑩In The Flesh】 8.0
【⑪Please Don't Leave Me】 (カヴァー曲)

ヘヴイ度    ♪♪♪♪
スピード度   ♪♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪

いい加減なコメント

北欧の地、デンマークが生み出したロックの使者プリティメイズ。

どんな困難に陥ろうとも、決して自分たちの信念を貫き通す強い意志がこのアルバムには感じられる。
事実、このときのプリティメイズはアメリカのレコード会社に真剣にサポートを受けられなかったと聞く。
見果てぬアメリカでの野望が潰え、失意の中でアルバムにとりかかった。

しかしそんなネガティヴな要素を微塵も感じさせない、この強靭なロックの叫び。
その意思は疾走感溢れる①の冒頭の歌詞にも如実に現れている。

Don't need no one to tell me what to do
I won't let anybody see me through
won't let them blind my version
no one to interrupt my point of view
no way

そうだ、それでこそプリティメイズなのだ。

アルバム収録曲中、ほとんどがヘヴィなチューンで占められている。
誰かに媚びて音楽を作っているわけじゃない。

このストレートなロックを表現している『シンディケード』に好感が持てる。
ケンハマーが伸び伸びとギターを奏で、ロニーアトキンスのドスの効いた歌声でファンを魅了している。
そして所々にスパイスのきいたポップさが顔を出し、ヘヴィではあるが、それ一辺倒に陥らない。
小気味いい爽快感が得られる。


プリティメイズは走り出す。
そう、走り出しているのだ。


ちなみに⑪は言わずと知れたジョンサイクスとフィルリノットが共作した名曲のカヴァー。
オリジナルに忠実に、そして透明感や哀愁感を少しも損なわずにしっかりとカヴァーしている。
それでいてプリティメイズのオリジナルのように感じさせてしまう職人技は、もはやカヴァー名人の域に達していると言っても過言ではあるまい。

現在このアルバムは日本において廃盤扱いになっている。
こういった名盤が歴史の中に埋もれていくのは実に惜しい。

-23/Jul/2005-

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Motley Crue/DR.FEELGOOD

dr_feelgood
アーティスト名 Motley Crue
アルバムタイトル名 DR.FEELGOOD
勝手な評価(最高 100) 96
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★★★
発売日 1989/09/25
短評 上位必至
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①T.n.T】 (イントロ)
【②Dr.Feelgood】 9.5
【③Slice Of Your Pie】 7.1
【④Rattlesnake Shake】 8.3
【⑤Kickstart My Heart】 9.7
【⑥Without You】 8.5
【⑦Same Ol' Situation】 8.6
【⑧Sticky sweet】 7.8
【⑨She Goes Down】 8.2
【⑩Don't Go Away Mad(Just Go Away)】 9.1
【⑪Time For Change】 9.2

ヘヴイ度    ♪♪♪♪
スピード度   ♪♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪♪

いい加減なコメント

死の淵から蘇った男たちが作り出した音楽は、眩い威力を放って、HM史上にとてつもない名盤を誕生せしめた。

バンドのブレーンでもあるニッキーシックスがヘロインの打ち過ぎで、心肺機能が一時停止したという話は有名だ。
その他のメンバーも日々ドラック漬けになり、明らかに全てにおいてバンド内部は狂っていたと言えよう。
モトリークルーはニッキーシックスの入院とともにしばらくの間音楽シーンから姿を消すことになる。

そんな彼らが再び我々の目の前に現れたときには、心身ともに充実した体で戻ってきてくれた。
この強力な『DR.FEELGOOD』というアルバムを携えて。

重い過去への決別とも捉えられる扉が閉まるようなSEから、強烈なリフによって幕を開ける②はただ単純に『かっこいい!』。
しかしゾクゾクさせられるこのオープニングチューンは、アルバムにとってはただの序章にすぎない。
それくらいこのアルバムは充実しているのである。

モトリーの真髄はこのあとも色々な形をもつ優秀な楽曲によって堪能できる。

パーティロックともいうべき④⑧⑨の楽曲の良さもさることながら、卑猥な歌詞にも注目だ。
ヴィンスが歌うと、赤面してしまう卑猥さが妙にハマってしまうのは、もはや天性の業が成せるものである。

ストレートなバラード⑥⑪は胸をうたれる。
ありきたりのバラードかもしれないが、それだからこそストレートに訴えかけてくる何かがあるのだ。

ちなみに今作ではコーラスゲストが豪華絢爛だ。
⑧ではエアロスミスのヴォーカリストのスティーヴンタイラーやブライアンアダムス、ジャックブレイズが、⑨ではロビンザンダーが、⑪ではスキッドロウのメンバーが参加しているからだ。


そして⑤のスピード感溢れるロックナンバーは、ライヴではオープニングを飾るモトリーの代表曲である。
これを聴いてHM/HRの世界にどっぷり浸かった人も少なくないはずだ。
かくいう私もその中の一人だ。

ここまでモトリーの歴史上充実したアルバムはなかったはずだ。
その功績はメンバーの実力はもちろんのこと、初めてプロデューサとして迎えたボブロックが大きな鍵をにぎっている。
ブルースフェアバーンという偉大なプロデューサの元で培われた能力を余すことなくこのアルバムに注ぎこんでいる。
トミーの重厚なドラムサウンドは他のバンドにも大きな衝撃そして影響を与えた。
ボブロックは実績を作り上げ、この後押しも押されぬ売れっ子プロデューサになっていく。

とにかく、『DR.FEELGOOD』は大きな影響力をもつモンスターアルバムなのだ。
アルバムをプレーヤーにセットし、彼らのプレイに目を閉じて耳を傾けてみると、楽しそうに4人揃ってステージ上で暴れている姿が思い浮かんでくる。
そして聴いているこちら側にも思わずニンマリしてしまうのである。

ファンに楽しさを与える音楽こそが、幾多も存在する音楽の中で最も素晴らしいものだというのが私の持論である。
その要求にぴったりとマッチしたこのアルバムが一番好きだ。
おそらくこれからも、人生の大切な1枚として手放さないであろう。
私の音楽志向を決定づけた、素晴らしいモトリークルーからの贈り物なのだから。

-16/Jul/2005-

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L'Arc〜en〜Ciel/Awake

awake
アーティスト名 L'Arc〜en〜Ciel
アルバムタイトル名 Awake
勝手な評価(最高 100) 88
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2005/06/22
短評 真価発揮
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①New World】 8.7
【②L0ST HEAVEN】 8.0
【③叙情詩】 9.0
【④TRUST】 7.9
【⑤Killing Me】 8.1
【⑥AS ONE】 7.8
【⑦My Dear】 7.9
【⑧EXISTENCE】 7.8
【⑨自由への招待】 8.0
【⑩Ophelia】 6.9
【⑪星空】 8.1
【⑫twinkle, twinkle】 8.5

ヘヴイ度    ♪♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪

いい加減なコメント

聴き終えた後、何とも言えぬ爽快感が体の中を走り去った。

前作の『SMILE』はラルクの復活作品と相成って発売当初は冷静にアルバム見る事が出来なかったが、今思えばあの作品は一本調子であった。
バラエティさにいくぶんか不足していたように思えて仕方が無い。
その分やはり聴き飽きるのが早かったようだ。

今回はどうだろうか。
とにかく真っ先に感じさせられたのが、曲順の妙。
スタートから始まる疾走感から途中はヘヴィだったりポップだったり起伏が激しく、連続して聴いているにも飽きさせない。
それなのにアルバム全体でしっかり纏まっている感じを得るのが不思議だ。
シングルで発売された⑤や⑨が単体で聴いたときにはあまりパッとしなかったのを覚えているが、このアルバムに収録されているものを聴くと楽曲に命が吹き込まれたかのように輝きを放っている。
そして最後の⑫で幕を閉じるわけだが、希望が溢れる明るい楽曲で終了している点にはニンマリとしてしまった。
まさに物語のハッピーエンドを迎えているかのように錯覚させられた。
そう①から⑫までの流れが絶妙なのだ。

③はラルクの真骨頂。
ポップなものやハードな楽曲もいいが、やはりラルクにはこのような透明感漂う美しい曲がよく似合う。
またYukihiro(dr)作曲の①のシングル曲にも驚いた。
曲作りにおいて、他のオリジナルメンバーの3人からはどうしても一歩後退していると思われていたこの第4のメンバーがラルクらしい楽曲を作り上げて、しかもアルバムのトップバッターを飾るのである。
最後に加入したメンバーという印象を拭いきれない人物だが、これでようやく払拭できるのではないだろうか。

ファンにとって、ラルクとはこうあるべきだというカテゴリは人それぞれだと思う。
『True』が一番好きだと主張する人もいれば『 REAL 』が良い、いや『RAY』が最高だと言う人もいて当たり前だ。
おそらく今作品は千差万別なファンをも満足させられる力を持っていると信じている。

ヒップホップやラップなどの台頭が目立ってきている最近の堕落した日本の音楽シーン。
この現状は90年代初期から中期にかけてのTKプロデュース全盛期のころのそれと似ている。
中身のないスカスカな音楽がもてはやされているなんてもううんざりだ。
すべての音楽ファンよ、この『Awake』を聴いて覚醒せよ。

-09/Jul/2005-

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DOKKEN/Back For The Attack

back_for_the_attack
アーティスト名 Dokken
アルバムタイトル名 Back For The Attack
勝手な評価(最高 100) 84
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 1987/11/17
短評 出来最高
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Kiss Of Death】 8.5
【②Prisoner】 8.0
【③Night By Night】 7.9
【④Standing In The Shadows】 8.5
【⑤Heaven Sent】 7.9
【⑥'Mr Scary】 (インスト)
【⑦So Many Tears】 8.3
【⑧Burning Like A Flame】 8.8
【⑨Lost Behind The Wall】 8.0
【⑩Stop Fighting Love】 8.2
【⑪Cry Of The Gypsy】 8.0
【⑫Sleepless Night】 8.3
【⑬Dream Warriors】 8.0

ヘヴイ度    ♪♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪

いい加減なコメント

激しく美しいドッケンの4thアルバム。

ポップさとヘヴィさがバランスよく同居したこの作品。
私の理想としているドッケン像がここにはある。
華々しくデビューしてからしっかりと実力を蓄えてきた。
そしてその集大成が見事、最後にして華を咲かした。
あえて最後という言葉を使った。
その後は坂を転げ落ちるかのごとくドッケンは衰退していくのでこの時期が彼らのピークと言ってもいいはず。
これ以降のドッケンというバンドはドッケンにあらず。
全く別もののバンドとして捉えている。

さてこのBack For The Attackのアルバム全体像を見てみると①から⑥の前半までがヘヴィさを全面に押し出した形となって、⑦以降の後半はソフトでメロディアスな歌メロ的構成となっている。

しかしジョージリンチ(G)のギターワークはどこでも攻撃的なプレイをしているのが一目瞭然である。
そしてドンドッケン(Vo)が作り出す甘い歌メロはジョージとは全く対称的な位置に存在している。

ここで特筆すべきがこのアルバムの中でも異彩を放っているインストゥルメンタルの⑥だ。
恐ろしい野望が沸々と湧き出るかのごとくジョージのギターが雄叫びをあげるその様は明らかにリーダーであるドンへの挑発だ。
そのスリリング感を味わえる名作だ。
この楽曲をアルバム中盤に置く事でアルバムが持つ全体的な流れを、劇的に変えることができるように使用している点も見逃せない。

ちなみにアルバムの最後を締めくくる⑬は映画『エルム街の悪夢』の主題歌となっている。

色合いの違う2人が1つになると化学反応を引き起こし、この作品のような素晴らしいアルバムが作成されたことが奇跡的だ。
ドンとジョージの公私にわたっての仲の悪さは有名である。
でも性格の不一致がどうのこうのとか言っている次元ではないね、このアルバムは。

-02/Jul/2005-

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