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THUNDER/Behind Closed Doors

behind_closed_doors
アーティスト名 THUNDER
アルバムタイトル名 Behind Closed Doors
勝手な評価(最高 100) 89
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 1995/01/25
短評 好調持続
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Moth To The Flame】 8.0
【②Fly On The Wall】 8.2
【③I'll Be Waiting】 8.8
【④River Of Pain】 8.7
【⑤Future Train】 8.7
【⑥'Til The River Runs Dry】 8.3
【⑦Stand Up】 8.0
【⑧Precing From Chair】 8.8
【⑨Castles In The Sand】 9.0
【⑩Too Scared To Live】 7.5
【⑪Ball And Chain】 7.8
【⑫It Happend In This Town】 9.2
【⑬Low Life In High Places】 (ライブ)

ヘヴイ度    ♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪

いい加減なコメント

ブリティッシュロックをとことん極める。
その完成形がサンダーというバンドであり、このアルバム『ビハインド・クローズド・ドアーズ』なのである。

本作品の前作にあたる『ジャッジメントデイ』から2年半の月日が過ぎ、ようやく発表されたこのアルバムまでの道のりは決して平坦なものではなかった。

一部プレスにより、バンドの芯でもあるギタリストのルークが、ホワイトスネイクのギタリストとして加入しないかとカヴァーデルに口説かれたことが報道された。
これが発端となり、バンドは内部分裂の危機を迎えたのである。

そういった難題を乗り越えて、メンバー間の連帯感が強靭になった。
それ故にこの作品が駄作になるはずがない。
前作も間違いなく傑作だった。
そして今作はまぎれもなくバンド史上最高の傑作だ。

それではジャッジメントデイとの比較をしてみたい。
前作はいろいろな魅力あるバリエーションに溢れたいた。
しかし、あくまでもそれは偉大な先代たちが築き上げてきたブリティッシュロックの広がりに可能性を見いだし、それに乗る形で楽曲を作り出してきた。
いわばアプリケーション的なものだった。
決してこれに文句をいうつもりなど毛頭ない。
一つのカテゴリに収まるわけではなく、世界で通用していく大きな武器になるからだ。
一般論からして、どうしてもブリティッシュロックにはクセがあると言われている。
聴く人によっては毛嫌いされる要素もある陰湿的なロックを見事に昇華しバランスよくできた『ジャッジメントデイ』はもっと評価されるべき作品だと今でも思っている。

そして『ビハインド・クローズド・ドアーズ』はこのブリティッシュロックのコアな部分にとことんこだわった作品だ。
サンダー=ブリティッシュロックのイメージをガツンと植え付けられた。
とにかく①②③④⑨⑫が良い。
ブリティッシュロックの神髄を味わえる作風だ。
つまり『核』の部分に重点をおいて作品を作り出しているのだ。

また一歩彼らは頂に近づきつつあった。

サンダーの魅力を感じたいなら迷いなく『ビハインド・クローズド・ドアーズ』をお勧めしたい。

-19/Jun/2005-

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Dream Theater/Octavarium

octavarium
アーティスト名 DREAM THEATER
アルバムタイトル名 Octavarium
勝手な評価(最高 100) 87
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 2005/06/08
短評 状態戻った
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①The Root Of All Evil】 8.0
【②The Answer Lies Within】 7.9
【③These Walls】 8.3
【④I Walk Beside You】 8.7
【⑤Panic Attack】 8.7
【⑥Never Enough】 8.8
【⑦Sacrificed Sons】 8.8
【⑧Octavarium】 9.0

ヘヴイ度    ♪♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪

いい加減なコメント

このアルバムの真意はどこにあるのか。

前作『Train Of Thought』の攻撃的な流れを汲むヘヴィな楽曲①で幕を明けた。
しかしここからガラッとアルバムの色が変わった。
禍々しいまでのヘヴィさを貫き通しているのはこの1曲のみである。

バラード的な②からドリームシアターらしくない④までは正直言って軽い混乱に陥った。
特に④は確かに良い曲なのだが、これをドリームシアターがやってもいいものか。
ほとんどポップなだけの曲なのである。
私としては新鮮に映ったが他のファンからしてみればどうなのだろう。
これで満足なのであろうか。

アルバムは後半に進むにつれて緊張感を増してくる。
⑤⑥⑦は独立した曲なのだが、この3曲が見事な流れでアルバムのハイライトを飾っている。


その余韻をかって続く最後のアルバムタイトル名でもある大曲⑧は圧巻そのものだ。
特にINTERVALSの章ではラブリエ渾身の鬼気迫るヴォーカルを堪能できる。
そしてそこからRAZOR`S EDGEへの章にメロディラインが移っていくわけだがそこの移り変わりがあまりにも劇的で鳥肌までもたった。

そして新たな驚きは最後に訪れた。
曲が⑧の最後から①の最初に繋がっていたのだ。
歌詞カードの1ページ目と最後のページの糸電話の写真もそれを意味しているのだろう。
よく練られた構成になっている。

今回感じたことは意外とギターが控えめだったところ。
その分キーボードが音の隙間を埋めている。
そしてインスト曲が1曲もないことだった。
これは『イメージズ・アンド・ワーズ』以来だ。

ドリームシアターは常にファンに最高のレベルを求められるバンドである。
そしてドリームシアターは見事にそれに応えている。

ただし今回は、聴き手にとっては最高作になり得る作品でもあり、問題作と見なされる作品にもなりそうだ。

-15/Jun/2005-

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WHITESNAKE/Restless Heart

restless_heart
アーティスト名 WHITESNAKE
アルバムタイトル名 Restless Heart
勝手な評価(最高 100) 78
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★☆☆
発売日 1997/03/26
短評 状態絞れた
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Don't Fade Away】 8.0
【②All In The Name Of Love】 7.5
【③Restless Heart】 7.7
【④Too Many Tears】 8.0
【⑤Crying】 7.9
【⑥Stay With me】 (カヴァー曲)
【⑦Can't Go On】 7.9
【⑧You're So On】 7.9
【⑨Your Precious Love】 7.7
【⑩Take Me Back Again】 8.2
【⑪Woman Trouble Blues】 8.0
【⑫Anything You Want】 (ボーナストラック)
【⑬Can't Stop Now】 (ボーナストラック)
【⑭OI】 (ボーナストラック・インスト)

ヘヴイ度    ♪
スピード度   ♪♪
ドラマチック度 ♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪

いい加減なコメント

完全に憑き物が取れた。

もっと豪華に、もっと激しく、もっともっと・・・。
1990年はまるで何かに取り憑かれたように、WHITESNAKEは暴走への道に走り出していた。
まるで自分の心を見失ったかのように異常なほどHR/HMへ傾倒してゆく様を元来のファンはどのような心境で見守っていたのか、興味深い。

本作品は前作の失敗を踏まえてのデイビット・カヴァーデルとして再出発となるもの。
またそれと同時にWHITESNAKEとしての最後のスタジオアルバムとなる。

最高傑作の『サーペンスアルバス』や『SLIP OF THE TONGUE』から入った人にこの作品はどう映ったのか。
おそらく驚いたであろう。
オープニングトラック①にはそのアルバムの顔となるべき相応しい曲が置かれるはずである。
それが落ち着いた、アダルトチックな雰囲気を醸し出す楽曲がいきなり流れ始めたのだから虚を突かれた。
②についても同じである。
どこからどう切り取ってもゴージャスなロックを追求していた頃のあの姿をどこにも感じさせなくなっていた。

デイビット・カヴァーデルのソロアルバムと言っても過言ではないだろう。
事実、カヴァーデルはアルバムを作成しているときはソロ、バンド名義どちらで出すか決まっていなかったらしい。

もう一つ特筆すべきは10年近くWHITESNAKEのギタリストとして在籍していたエイドリアン・ヴァンデンバーグのことである。
前作では腕の怪我により全くレコーディングに参加できなく、すべてのパートにおいてスティーブ・ヴァイが弾いていた。
彼が初めてアルバムのレコーディングにフルで参加できたのだ。WHITESNAKEの楽曲単位のレコーディングに関して言えば実に『Here I Go Again 1987 Version』以来のレコーディングだ。
全く出しゃばったところがなく、歌をメインに完全に裏方に徹しているエイドリアンには少々物足りなさを感じるが、新たな発見でもることは確かだ。

⑩はこの約8年間の空白期間にカヴァーデルが『カヴァーデル/ペイジ』のユニットで行ってきた名残を彷彿とさせる楽曲である。
ブルージーな曲にエイドリアンのギター演奏がうまくマッチしているこの曲はアルバムの中で一番好きである。

WHITESNAKEに80年代のきらびやかなロックしか求めていないファンにはこの作品は合わない。
これは断言できよう。

アグレッシブなスピードチューンが一切ないというのはやはり物足りないと感じるのだろうか。
いや、違う。
これがWHITESNAKEとしての本来あるべき姿に戻ったのだ。
初期のブリティッシュロックの魅力が一杯詰まったWHITESNAKE1978-1982というベストアルバムをおすすめしたい。
そこには本物のブリティッシュ・ロックとはなにか?答えがあるはずだ。

『Restless Heart』には【原点回帰】、この言葉がぴったりとくる。
妙に肩肘張らずにゆったりと落ち着いて聴けるブルージーなロック・・・。
ここにきてようやくカヴァーデルは一度出せていたはずの答えを思い出したのかも知れない。

-05/Jun/2005-

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Alice Cooper/Hey Stoopid

hey_stoopid
アーティスト名 Alice Cooper
アルバムタイトル名 Hey Stoopid
勝手な評価(最高 100) 90
お勧め度(最高 ★x5個) ★★★★☆
発売日 1991/07/02
短評 相手探し
各曲評価/(満点10 ただしイントロは除く)

【①Hey Stoopid】 8.6
【②Love's A Loaded Gun】 8.0
【③Snakebite】 8.1
【④Burning Our Bed】 8.4
【⑤Dangerous Tonight】 8.3
【⑥Might As Well Be On Mars】 8.7
【⑦Feed My Frankenstein】 8.5
【⑧Hurricane Years】 8.3
【⑨Little By Little】 8.9
【⑩Die For You】 8.0
【⑪Dirty Dreams】 8.9
【⑫Wind-Up Toy】 8.7
【⑬It Rained All Night】 (ボーナストラック)

ヘヴイ度    ♪♪♪
スピード度   ♪♪♪
ドラマチック度 ♪♪♪
メロディアス度 ♪♪♪
ポップ度    ♪♪♪

いい加減なコメント

90年代のアリス・クーパーを代表する最高傑作。

前作『トラッシュ』で華々しくロックの表舞台に復活したアリス・クーパーが会心の傑作を世に送り出してきた。
このアルバムを一言で言い表すのならば【豪華】という言葉が相応しい。

楽曲の良さもさることながらゲストで参加しているミュージシャンのメンツがこれまた凄い。
以下に簡単にあげる。

①にはスラッシュ、ジョー・サトリアーニ。コーラスにはオジー・オズボーンまでもが参加している。

⑦ではスティーヴ・ヴァイ、ジョー・サトリアーニの師弟コンビに加えて、ベースではモトリー・クルーのニッキー・シックスも参加している。
この曲がアルバム収録曲中、一番個性を放っていたのも見逃せない。

⑧⑪はヴィニー・ムーアがゲスト参加。

⑩においてはモトリー・クルーのミックマーズが参加している。
ちなみにこの曲はニッキーとミックのモトリー・クルーの作曲コンビが作成してアリスに提供している。

前作もキャッチーな印象を持つ楽曲が多々あったが、今作にもそれは言えることである。
ただし決定的に違うところがある。
曲が持つ力強さが違うのだ。
圧倒的に『Hey Stoopid』の作品にはそれがある。

捨て曲が全くなしの渾身の力作。
聴いて損はない。

-04/Jun/2005-

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